不連続殺人事件読了

高校生の頃にタイトルを父から聞いて読もうか度々考えていたが、それからなんと20年後に読むことになるとは。



登場人物がやたら多く、関係も複雑。妾だとか、Aの妻は昔Bの妻だったとかそんな事情も多すぎる。
文章の言い回しも若干古く読みづらい。
これが推理小説でなければ読むのをやめていたかもしれない。
70年以上前に書かれたから仕方ない。
でも70年以上前に書かれたはずなのに推理小説として傑作だと思う。

時折、作者から挑発的な挑戦状が入るのもおもしろい。



推理小説を読んでトリックや反抗が可能であったかを考慮せずなんとなくこいつが犯人なんじゃないか…という考えがいつも当たっていましたが、今回も半分当たっていました。



そして今回は珍しく根本的な動機も当たっていました。
これはしばらく推理小説から離れていたからだと思います。
推理小説となると構えてしまいどうにか裏を読もうとして、変わった考えをしてしまうのです。



でも半分だし、ちゃんと当てる気もあまりなかった。
文章が古い言い回しで読みづらく、振り返る気にならないのと話の続きが気になって読み進めたいのと半々だった。




それにしても序盤の妾だの愛人だの愛欲きしょい人間関係の露呈…父よ、女子高生におすすめするなや。