昨日ブログを書きながら、
ふと思い出した言葉があります。
なぜ私たちではなくあなたが?
あなたは代わって下さったのだ、
代わって人としてあらゆるものを奪われ、
地獄の責苦を悩み抜いて下さったのだ。
ハンセン病(以前は『らい病』と呼ばれ強制的に隔離療養を強いられ、患者さんは言われなき差別を受けておられました)支援に精神科医として携わり、その後、文筆家としても活躍された神谷美恵子さんの詩の一節です。
お若い頃に、はじめてハンセン病の療養施設を訪ねられ、患者さん達のおかれている現状に衝撃を受けた時のお気持ちを書かれたものです。
この詩に出会ったのは中学生の頃です。
以前「愛の借金」と言う記事の中にも記した、母校のキリスト教教育の一貫でした。
ただ、神谷先生ご自身が講演にいらしたのか、別のどなたかが神谷先生のご功績にふれる中で紹介してくださったのか、そこがどうしても思い出せないのですが。
地震や災害、不慮の事故など、辛く苦しい状況の中で涙する方に対して
他人事ではなく、それは自分が経験する可能性もあった辛苦なのだとして我が身に置き換えて考え、行動することの大切さを教えて頂きました。
なんだかここ数日、お説教くさい内容ばかりで恐縮なのですが
神谷美恵子さんの書かれたものには、胸の奥を抉られるような強さと真実があります。
ご興味を持って頂いた方は、是非検索なさってみてください。
羽田の事故では、預けられていたペットの犠牲もあったとか…ご自分は無事に脱出なさりながらも、燃えていく機体をどんな気持ちで見ていらしたかと思うと、胸が詰まります。
私に与えられている平穏は当たり前ではないのだと、今更ながら感じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。