新説! 荒丸の日本古代史

新説! 荒丸の日本古代史

拙著「いにしえの散歩道」の通説とは異なる古代史観に基づき、著書に書き切れなかったこと、後で思いついたこと、他書の不合理や非論理の検討を気ままに書き連ねるブログです。

 我々は日本の将来を考える時、人口減少、高齢化社会、経済の低迷、デジタル社会への乗り遅れなど多くのマイナス条件から、日本の衰退の道を予想する。

 ところがYouTubeを見ていると、AIが2050年に文明国として生き残る国として日本を挙げる記事を読んだ。 これは文明維持可能指数として表した指標で日本は1位だというのだ。 その内容は我々の考えを逆手にとったもので、逆転の発想に「目からウロコ」が落ちる思いだ。 オリジナルレポートにアクセスしていないので、このYouTubeの記事を丸写しで紹介したい。 

 AIが示す日本の優位点は7項目にわたる。 それを順次説明する。

① 食料安全保障について。 日本は食料自給率が低く、食料の供給に不安を抱えている。 しかしAIは日本の食料生産効率が高いこと、食品ロスに対する意識の高さ、 食文化そのものの効率性を挙げ、自給率以上の安全保障を高める食文化がすでにあるとしている。

② 水資源。 世界的には水不足の状態にあるが、日本には世界平均の2倍の水資源がある。 それは森林面積が広く水の保水力が高いことによる。 さらに水道水技術(水浄化技術)が高度に発達している。

③ 社会的結束力。 複合的な危機への対応力に優れ、大震災における行動に表れている。 阪神淡路大震災や東北大震災時に暴動や略奪はなく、援助物資の支給に際しても行列を作り順番を守る。 日本人の社会的信頼と協調性は他国に類を見ない。

④ 技術の持続可能性。 デジタル化の速さでなく技術の深さを見るべきだとAIはいう。 素材技術、精密機器、ロボット工学、製造工程技術について世界的に飛び抜けた技術力を蓄積している。 エネルギー、農業、水処理、医療機器、産業ロボットなどを見ればその優位性は明らかだ。

⑤ 気候変動への適応力。 地震や風水害など自然災害が多発することは弱点であるが、それを強みに変えている。 災害に対応する適応力があり、その都度改善を試み 克服する姿勢がある。

⑥ 人口構造の質。 人口減少は弱点であるが、量ではなく質を考えるべきである。 質とは識字率、教育水準の均一性、健康寿命、技術水準、社会参加率などであり、単に人口減少を問題視すべきでない。

⑦ 地政学的安定性。 核保有国(中国、ロシア、北朝鮮)に囲まれ、地政学的不利が存在する。 しかし日本は、戦争していない期間が長いこと、平和的外交解決の実績や 国際法遵守の姿勢などが国際的に認められている。 また文化支援、技術援助、経済協力などのソフトパワーを有する国でもある。 これらの点で 日本は地政学的な安定性を維持している。

 以上の項目を挙げて、AIは日本が将来的に文明維持可能性の最も高い国として評価している。 「目からウロコ」である。 逆転の発想と言えるが、日本人が自国に対する評価の見落としている点を指摘しているのだろう。 さらにAIは3つの点を挙げて日本が成熟社会の先進国であると言っている。

 まず日本の高齢化社会は、世界がその方向で進む中での成熟した社会の先例となっている。 また低い経済成長は、持続的な成長の証であり資源を浪費しない成熟経済を示している。 さらに高い社会的結束力は、温暖化による自然災害や社会的危機に対する十分な対応力を備えていると指摘している。

 このような日本の高い文明維持能力を、世界が学び始めていることもAIは言及している。 国の内外を問わず、災害に対する速やかな救助隊、医療チームの派遣、援助物質の供給などは世界各国が自国も見習うべきものとしている。 日本の社会システム、例えば廃棄物処理技術、公共交通の時間正確性、食文化の多様性と質、職人的な教育システム、地域の結束力などに、学ぶ点が多いことを世界が認識し始めているとAIは言う。 日本人として誇らしいことだが、この託宣が当たることを願いたい。