お蔭様で、熱も随分さがりました。

 

ご心配とご迷惑をおかけし、本当にすみませんでした。

 

 

「書くと元気になる薬」もこの世にはあるようで、

 

(効果効能当社比)

 

この記事も書き留めておいたものです。

 

どうぞ、笑って、おおさめくださいませ。

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

先日、靴下に穴が開いた。

 

靴下に穴が開くなんて、どこにでもある話。

 

でも、見るのは久しぶりだった。

 

一年のうちに100回見る、なーんてことは無い事象。

 

布からコンニチハしている肌色の艶っぽさ、

 

生なましさに、なんだか視線が揺らめいてしまった。

 

 

その心は、、、

 

ああ!お前はこんなになるまで、、

 

頑張ってくれたのか、、と、

 

じーんとした揺らめきであり、

 

多少のショックであり、

 

隠微な意味とか何かの妄想などでは、ない。

 

 

でも、見えていけないものが見えてしまった、

 

という曖昧に藻掻く世界は、そこに確かにある。

 

 

たかが靴下でここまで話をふくらましつつ、

 

実は、、、大のお気に入りの靴下だった。

 

 

絶版のため二度と買うことが出来ない。

 

ワ〇―ルさんで一足2500円ほどしたが、

 

買えば、何年も、長持ちした。

 

着弾圧靴下で、底が綿パイル、つま先補強、

 

ふくらはぎは固すぎずほどよい締め付け、

 

たっぷりと長さもあり短くないし、何より、心地よい。

 

朝起きて、それを履くとシャキッとするぐらいの相棒。

 

登山用の靴下もいいけれど、彼らは厚すぎる。

 

普通の靴がはけなくなるのだ。

 

 

だから、穴は見たくなかった。

 

 

履き心地の悪い、中途半端に短いハイソックスだった場合、

 

惜しい、短い、あったかくない、下がる、という思いは、

 

履いているあいだ中、果てしなく長く続く。 

 

「短さ」を「長く」感じるなんてさ、どうよ、と思う。

 

 

だから、こんなに素晴らしいハイソックスは無い!と

 

必要な時期がきたら鬼リピートしていたが、

 

それがもう絶版になってしまっているので、

 

穴が空いたら、ブログの記事になる、ぐらいだ

 

 

ああ、この子は、こんなに頑張ってくれた、、、。

 

 

もちろん、先っぽを縫って履く価値はある。

 

前回、10年ほど前に、まとめて買った子たちも

 

そのようにして随分長く履いたのだが、

 

穴は縫っても、縫えないのが、かかと。

 

かかとがカーゼ状になるまで履いていた。

 

 

某企業管理職時代、

 

靴下を脱ぐような宴会の席には、

 

その「かかとがガーゼになった靴下」では

 

行けないなと思っていた。

 

 

樹木希林さんの名言がある。

 

「物を使い果たす」という言葉だ。

 

これが好きだ。 よくわかる。

 

 

ケチなのではない。 (そのものを好きすぎて)と

 

後ろには見えないカッコのつぶやきと、

 

神羅万象への深い祈りや感謝も仰っていると

 

希林さんの精神性を感じたものだ。

 

 

もしもケチだったら、

 

1足2500円もするハイソックスを

 

5足まとめて10000円(驚)とか、

 

おこづかい相談しながらの大人買いはしない。

 

 

それだけ幸せになれるハイソックスだった。

 

 

いずれこの靴下がすべて卒業する日が

 

来るかと思うと、残念でたまらない。

 

 

ワ〇ールさんへ。(見ているかしら。そんなわけない)

 

新しい型番は、固くて窮屈で化繊の比率が高くて、

 

上まで伸びずに短くて、、、、

 

全く違う別人になってしまっていました。

 

愛をこめてつくってくれたあの靴下、良かったよ!

 

愛するあの靴下がもういちど出来ることを願っています。

 

 

 

「盗んだバイクで走り出す 十五の夜」

 

「穴の開いた靴下を愛する 悶絶の夜」

 

 

少しも、、、似ていない、、な。(苦笑)