不育症戦記 | ホントのところ

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長女出産後に流産3回、不育症が判明。約1年のベビ待ちを経て妊娠しヘパリンで妊娠継続するも、今度は胎盤機能低下となり30週で900gの男の子を出産。
そんな私の、周りの人には言えない本音と、不育症検査、二人目ベビ待ち・出産、その後の成長を記録するブログです。

不育症のブロガーさんの間で話題になっている、楠桂さんの漫画エッセイ『不育症戦記~生きた赤ちゃんを抱けるまで~』が3/19(金)に発売になりました。
楠さんは、一回流産した後に長女を出産。その後、死産二回・流産二回を経て、名古屋のA先生のもとで治療をしながら無事二人目を出産されるまでの体験談を、多くの人に不育症を知ってもらうために漫画エッセイとして描いたそうです。今回の発売は、オフィスYOUで連載していたものを、A先生のコラムを足して本にしたものです。

楠桂さんと言えば、若かりし頃(笑)に愛読していた『りぼん』によく描いていた漫画家さん。
そんな人が、自分と同じ不育症で悩んでいて、しかも体験談を描いてるなんて・・・なんだかすごく勇気づけられる気がして、本で発売されたら絶対に買うぞ~!!って思ってました。


がっ・・・
発売日当日、さっそく本屋に行きましたが、漫画コーナーにもエッセイコーナーにも、それに女性の医学のコーナーにもない!?
店員さんに聞いてみると「入荷がありません」とのこと。え~っ!?そんなのあり??


某ヨークタウン内のあまり大きくない本屋だから?って思って翌日、泉のH文字屋書店へ。
また漫画コーナー・エッセイコーナー・女性の医学コーナーを探して見つからず、検索の機械で見ても「該当ありません」。
私の探し方が悪かったの??

さらに翌日、アエルのM善へ。これでなかったら仕方がないからアマゾンかな~、って思ってたら、ようやくありました!
女性の医学のコーナーに、一応平積み、でも奥の方にひっそりと置いてました。

なんだかなあ、この扱われ方。
仙台でいかに不育症が知られていないか、を物語っている気がするよ。


さて、感想はというと・・・
まず何より、自分と同じ、なんてとんでもない。死産がいかにつらいか、それを思い知らされました。
私は初期流産ばっかりで・・・それでも十分つらい(特に心拍確認後は)けど、6ヶ月・7ヶ月での死産とは比べものにならないと思った。同じ痛みをわかった気になっていたのを反省するとともに、治療をしていても、自分だって死産をする可能性は十分あるんだ、という怖さも感じました。
楠さんが、最後の妊娠の時、どんなことがあっても受け止めようという思いで臨んだ、とあったのが印象的で、まさにこれから私にも必要なことかなあ、って思いました。

全体としては、不育症を理解していない医療者からの言葉に傷ついたり、周りの人となかなか思いを分かち合えなかったり、わかるわかる~という内容がいっぱいでした。
そして何よりありがたいのは、漫画なこと!こむずかしい事を考えられない(笑 だって本人がそう言ってるんだもん)ウチのダンナも、これなら読んでくれます。

あとね。話の本質とは関係ないけど、気になったこと。
名古屋のA先生と、私が行ってる新横浜のS先生。あきらかに考え方が違う!!
私はS先生の『不育症学級』も持っているんですが、今回の『不育症戦記』の中のコラムと比べると、両先生が不育症原因の中で重要と思っている項目の違いが如実に表れています。具体的に言うと、S先生は基本は血液凝固系や抗リン等と考えており、同種免疫異常については実証がないとかなり消極的なのに対し、A先生は同種免疫異常を重要な治療項目と位置づける一方、血液凝固系についてはあまり(S先生ほどは)重要視していない。
どちらが正しい、って話ではなくて、それぞれの経験からきてる考え方の違いなんだと思います(勝手な推測で、きっとあまり仲はよろしくないんだろうなぁ、なんて思いますが・・・)。でも、患者としては悩んでしまうよなあ。

A先生は、いつもブログを拝見していますが、患者さんの辛い心を一生懸命受け止めようとする、とても暖かい先生のようです。人気があるのもよくわかります。でも、正直名古屋までは行けないし、それに今回S先生のところでわかった私の『血小板凝集能の異常』という原因は、もしかしたらA先生のところではわからなかったかも、とも思う。
S先生は、どちらかというとカラッとした先生で、カウンセリングという考え方はない。でも、『異常ないという診断が最終目標』『真実がわかることで、多くの人のストレスが解消される。私にはそれしかできない。』という考え方、私は結構好き。
でもいずれどちらの先生にしたって、少しでも多くの、流産が続く女性達を助けたい、という思いは、すごく伝わってきます。
私が行ってた地元の大学病院のスタンスが、原因わからないんだからしょうがないよ的だった事を考えると、そういった先生達の存在は、考え方に多少の差があれ、本当にありがたいです。


ところで。本の感想はここまでで、ちょっと余談になりますが。
先日、ピグの顔をなおしました(笑)。

アメーバに登録して、へ~こんなのあるんだ~と思い、自分なりに「私ってこんな感じかな?」って作ってた以前の顔。
ダンナに見せたら「全然似てない!」ってダメ出し↓
なので、ダンナに作ってもらおうと思ったら・・・え?顔の変更って、あめ30コないとできないのぉ!?
ってなわけで、先日、ようやっと修正しました。もちろんダンナ作成。以前よりは似てるかな?
もうちょっと眉が太くて、眼が細いけど←そんな都合良いアイテムないって!!