失敗しない烏龍茶の入れ方
中国では、ていねいに入れたお茶のことを「工夫茶」というそうです。
面倒に思える作法に、美味しく入れるための工夫が隠されているということでしょうか。
ペットボトルの烏龍茶もいいのですが、ていねいにに入れた烏龍茶というものを楽しんでみませんか。
ということで、今日は烏龍茶を本格的に入れる方法をご紹介します。
入れ方にはいくつかありますが、今日は中国の急須{茶壺」と、ポットのような「茶海」を使って入れる方法をご紹介します。(↑上の写真の右側が茶壺、左が茶海です)
ポイントは茶葉の蒸らし
お湯の温度は約95℃
でも、重要なポイントは共通しています。
それは、茶葉を適切に蒸らすことと、美味しさを抽出するためのお湯の温度に気を配ることです。
では、順番に説明していきます。
・まず、全ての茶器を温めます。
・急須である茶壺の周りにお湯をかけ、その後に中にお湯を一杯まで注
ぎます。
・茶壺が温まったら、中のお湯を茶海に入れます。
・茶海が温まったら、そのお湯を茶杯(日本でいう湯のみ茶碗)に入れま
す。
・茶壺に茶葉を適量入れます。
茶葉の量は茶壺の底が隠れる程度を目安にして、好みの量を決めて
いきます。
・茶壺の側面を手のひらなどでトンドンと叩いて、茶葉を中をに寄せま
す。
・ついで、約95℃のお湯を、茶葉を開かせるために、高いところから茶
壺に目一杯注ぎます。
95℃のお湯の目安は、沸騰して火を切って約20秒後です。
ぐに蓋をしてお湯を捨てます。
これは洗茶といい、茶葉に着いたホコリ等を洗い流すためですが、必
ずしもやる必要はありません。
・再び茶壺に高いところからお湯を注ぎます。
茶壺からあふれるぐらいなみなみと注ぎくど、水面に泡が出てきます。
・水面の泡を切りながら蓋をする。
(茶さじを使って泡を取ってもかまいません)
・蓋をした茶壺の上からお湯をかけて、中と外の温度が同じになるように
して、茶壺の温度を上げて蒸らしを促進させます。
・蒸らし時間は約1分。最初はタイマーなどで正確にやって覚えてくださ
い。
・今度は茶壺から茶海におを注ぎます。
この時は、お茶が冷めないように茶海に近い低い位置から一気に注
いで、最後の一滴まで絞ります。
・茶杯のお湯を捨て、茶海のお茶を注いで完了です。
ちょっとこまごまと書きましたが、日本茶の煎茶などの入れ方を知っている方なら、利にかなった入れ方でさほど難しくはないはすです。
では、では。私も今から烏龍茶を入れていただくこととします。厚いせいで冷たいものをいただき過ぎたように思いますので、今日は熱い烏龍茶を飲んでみます。
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