東京から車で来て、
二泊三日。
そして彼奴が帰った。
親父さんの、歳を聞いた。
まだ60代だという。まだ働いておれれるという。
道理で、まだ若いわけだ。
孫を相手しているような、この年齢差。
もう自分から仕掛けるものは、何もない。
普通にやっていては、あり得ない。
組み合わせそのものが、異質なのだ。
長い人生、
融合するものと、しないもの。
生きるということは、何なのか?
自分とは何なのか? 孤独とは一体何なのか?
自分は何処から来て、何処へ行こうとしているのか?
そしてこの御縁は一体何なのか?
老若ブレンドして、この不可思議ね絡み合わせ。
無常の風は、時を嫌わず、
人生の隠し味、最後の晩餐、
恋も、青春も、もう夢のごと。