心は天国をつくり、また地獄をつくる | 10go9

10go9

ブログの説明を入力します。

不動産とはよく言ったものだ。

これが、いざとなった時、中々動かせない。

重し石よりも重い。

土地はそう動くものではない。

でも時を重ねている内に、微妙に動く。

その時何故か、土地が集まってくる人と、土地が離れていく人が居る。これ、成否、可否の問題ではなくて、

この感性、ただ一つ、辛酸重労働の経験、有る無し。

 

これ、絶対に楽して得られる感性ではない。(笑)

まぁ、これも一つの才能といっていい。

これさえ手に入れてしまえば、人生そう狂うことはない。

狂うはずの人生が、狂わなかった!

親の手綱さばきの御陰である。

人は狂っていると言うかもしれないが・・。(笑)

 

野良に出た。

陽光が降り注ぐ、風が吹き渡る。

小鳥がさえずり、雉子が疾走して茂みに逃げる。

もう鶯が鳴いている。

風に煽られて、受粉をすませた無数の花房が、

この老骨の頭に降り注ぐ。

たとえ生涯独身、頼れる妻子は居なくとも・・。

まだ自分のことが自分で出来て、まぁ、飯は旨いし、

まだ体も何とか動く。

 

そしたら例の悪友から電話が掛かってきて、

「お前は、ええのォ~」

子供三人も大学にやって、家を戸閉めして、

今、長男夫婦の所でお世話になっている彼がぼやく。

「何も、良ォ~ない。わしには頼れる子供が居らん!」

「年取ると、ほんまに、面白うないわ! お前は気楽でええ!」

「それ、他人の花が赤い、だけや!」

いくら慰めてやっても、延々とぼやく。

 

そうなってくると、自分は本当にいいのかな、と思ってしまう。