何でもいいから、兎に角、手伝って!!
忙しくて、忙しくて!!
今で言う、人手不足・・?とは、その切迫感がまるで違う。
猫の手も借りたい農繁期。
農地は限られている。
宮沢賢治を読んでいると、
岩手県花巻、その東北の寒村では、
農家の次男坊、三男坊は百姓の下働きをやりながら、
その生家の居候として生涯を閉じている。
学童期、親父を見ていると、何となく、
宮沢賢治の、
雨ニモ、負ケズ、
風ニモ、負ケズ、
を、連想した。
大人なのに丸坊主で、風貌も一寸宮沢賢治に似てた。
何故そんなに黙々と働くのか、疑問だった。
大人になんか、なりたくないなと思った。
親父は長寿、自分が還暦の時、92才で逝った。
母も長寿、その三年後、92才で逝った。
遺産はザックリもらった。(笑)
でも独居老人には大金は不要。
下手に手元に置くと、魔が差す。
すべて家屋や不動産に変えた。
自分も定年まで働いた。老人には生活費だけあればいい。
この歳になってやっと、親父は自分のことをどう思っていたのか?
親父のことが、気になりだした。(笑)
傘寿、兵庫、ド田舎、独居老人。
収穫に関わりのない農地保全の農作業。
これがもし仮に遺産となっても、誰も喜ばない。
一体、自分は何を生きているのか?
と、思った。
そんなことを考えながら、野良仕事。
すると突然、背後から親父ばかりか、母親まで出てきて、
驚いた!
まぁ、気配は、薄々感じていたけれどね。♪♪
見えているだけが全てでもない。
見えてないその向こうに何かがあって・・・。
現代人は頭デッカチ。体からのメッセージを忘れているね。
体の中には本人も気付いていないいろんな情報が蓄えられていて、体は絶対に嘘をつかない!