幸運は、不運の姿をしてやって来る | 10go9

10go9

ブログの説明を入力します。

余命幾ばく・・

老人には時間がない。

気が急く。

急くと、碌な事がない。

 

昔は損と分かっていても、平気で回り道をした。

実力が着いて来なかったら、高望みはしない。

地に足が着いてない見栄なんか切りたくもない。

これが分相応、

体の喜ばない無理はしたくない。

 

地元教育の中核として、木造校舎から鉄筋コンクリートへ。

昨年竣工を済ませた県立社高校が、眼下を睥睨するように嬉野の高台に聳え立っている。

播州平野、その東端の高台に新築、まだ真新しく白亜に輝く県立社高校が眩しい。

それに控えてその分校の、県立社高校・東条分校は雨漏りが激しくて、

先生方は雨の廊下を傘指して、

教室から教室へまるで渡り鳥のようにやって来て、

向学心、その本質を説く。

・・・が、この余りにもの落差に驚いて、僕らはもう正直声も出なかった。

 

それは、違う!

卑屈になるな!!

この分校の変遷はまだ10年と浅いが、その創設は昼間働く農村勤労青年の向学心を出発点に、夜間定時制高校として、地元中学木造校舎の、間借り教室から始まっている。

先輩たちは皆、不備を克服して、そして大空に羽撃いた!

やろうとすることは何でも出来る。

外に見える形だけが全てではない。

その形を作るのは、君たちなんだ!!

 

そして本当に想定していなかった事が起こった。

先生方は生徒たちを総動員、県、町村に働きかけ、

その教育の本質、その舞台裏まで見せて下さった。

 

オンボロ高校にして、この変遷。これは全く想定外!!

その時は全く気付いてなかったけど、いいものを見せてもらった。

この歳まで生きてみると、

爺々、確かに、運を拾ってる。