兵庫、ド田舎、傘寿、独居老人。
今は、2023年。
そんな爺々にも、学校教育で、
「仏教は、午後(552年)に百済から・・」
と、学ばせられた時代があった。
ド田舎も、ド田舎。
昔から「陸の孤島」と呼ばれ、
誰からも見向きもされなかった田舎。
それが実は、奈良・京都に次ぐ、国宝寺院の密集地帯。
おまけに中学時代の担任の先生が、その国宝寺院の一つ、
朝光寺の住職さん。もう亡くなられましたが・・。
でも、余りにも身近すぎて、国宝を甘くみていた。
国宝は、国の重要文化財の中からの、選りすぐり。
金閣寺は焼失してるから、
再建されても、もう国宝ではない。
このド田舎、東播地区に散らばる国宝寺院の開基、
開いた人物は、悉く法道仙人と伝わっている。
別名、空鉢仙人、
紫雲に乗り天竺から飛来し、『千手飛鉢』の秘法をもって、
民衆を感化せり、とあり、
つまり空の鉢を、空中に投げると、ブーメランよろしく、
その空鉢にたわたたわと実った穀物が乗って帰ってくる。
見るからに、胡散臭い。
地元にも伝説が残っていて、
塩壺(塩水の噴き出す鉱泉)で、
その法道仙人と住吉大明神が出会うという記述。
何かで、読んだか、聞かされたか?
他にも、蛇転び、という、
八岐大蛇伝説に似た伝説も残っている。
『雲龍図』というのがあって、龍は水を司る霊獣とされている。
河川の氾濫が、肥沃な土壌をつくる。
蛇転び・・、如何にもネーミングが、良すぎる。
誰かが天空から見たとでもいうのか?
退治される大蛇が藻掻き、のたうち回って、出来上がった土地。
そうとしかいいようのない、複雑怪奇な地形である。
つまり、法道仙人は、
居ながらにして、食物を得る。
「千手飛鉢」の秘法は、つまり稲作文化の伝来と解してもいい。
住吉大明神、すなわち狩猟生活者の、先住民。?
それならば、塩壺さんの出会い。
縄文文化と弥生文化の融合と、解してもいい。
もともと、収穫に関わりのない、野良仕事。
休耕地管理だけの、無駄働き。
こんな事でも夢想していないと、やってられない!