西国25番札所・播州清水寺 (4) | 10go9

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参道を登り詰めてみると、樹木に覆われた空地。

そこに、『ほつけ山』と、刻まれた大きな碑があって、来た道とはちがう下り坂が大きく口をあけていた。

つまり次の札所への歩きの巡杯コース。

 

ここがかって山門があったと思われる場所。

清水山本堂は、さらにその三層の石垣の上に尊厳に鎮座していた。

線香の匂い。

靴を脱ぎ、本堂床張りに正座して、

直々に御仏さんを拝観させてもらえる。

それが中々いい。

75才後期高齢者の、老骨独居老人。

いい歳をして、まだまだこんな時間を頂いているありがたさが、身に沁みる。

 

徒歩歩き遍路は、表(山門)から入って、裏へ通り抜け。

どこかドロボウ猫に似ている。

朱印を頂いて、一寸お訊ねしてみた。

「今時、法華山へ下の旧道、歩かれる人いますか?」

時代の変遷、行雲流水。

「もうあの道、倒木や崩落していて通れません」

そのことを親切に教えて頂いた。

 

世の中は、コロナウイルスや相場の乱高下で、先の見えない不透明感が増している。

そんな中、歩きに特化された道。

そのいい道が、また一つ消えている。