落ち葉の季節。
枯れ野に陽光が輝き、陽だまりが暖かい。
散歩していても、しきりに眠い。
この時期、厳冬、冬ごもりに備えて、
木の実でも取り貯める、小動物に似て、
掻き入れ時なんだろう。
しきりに人肌の温もりが恋しい。
擦れ、痛み、よれ、日焼けなど、
むしろ経年の使用感に親しみ、親近感を覚えた。
昔ならこの時期、黴臭い古本屋さん巡りが、よく似合う季節だった。
天牛、末広、萬字屋など、
次々をその古本屋さんが姿を消し、
大坂の街が面白くなくなった。
昔なら本に、
蔵書印が押してあったり、書き込み、ラインが引いてあったりして、
まるで仲間を見つけたように、吸い寄せられたものである。
まるで、恋人でも探すように、
人肌の温もりのする本を探し求めて、ずいぶん歩いた。
場末のエロ映画館が消えたように、街から古本屋さんが消えて、
この頃、街が面白くなくなった。


