街の古本屋さん (1) | 10go9

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落ち葉の季節。

枯れ野に陽光が輝き、陽だまりが暖かい。

散歩していても、しきりに眠い。

  

 

この時期、厳冬、冬ごもりに備えて、

木の実でも取り貯める、小動物に似て、

掻き入れ時なんだろう。

しきりに人肌の温もりが恋しい。

 

 

擦れ、痛み、よれ、日焼けなど、

むしろ経年の使用感に親しみ、親近感を覚えた。

昔ならこの時期、黴臭い古本屋さん巡りが、よく似合う季節だった。

 

 

天牛、末広、萬字屋など、

次々をその古本屋さんが姿を消し、

大坂の街が面白くなくなった。

 

 

昔なら本に、

蔵書印が押してあったり、書き込み、ラインが引いてあったりして、

まるで仲間を見つけたように、吸い寄せられたものである。

 

 

まるで、恋人でも探すように、

人肌の温もりのする本を探し求めて、ずいぶん歩いた。

場末のエロ映画館が消えたように、街から古本屋さんが消えて、

この頃、街が面白くなくなった。