播州平野の東端、
南北を丘陵地に囲まれた細長い袋状の谷。
『久米谷』と呼ばれている。
久米谷は神話と伝説の谷らしい。
八岐大蛇に似た、蛇転び伝説が残っている。
伝説によると、
傍若無人の大蛇が、村の若者によって退治された時、
断末魔の苦しみで大蛇が暴れ、のたうち回って、沼が決壊し、
その跡地に地味豊かな田畑が現れた・・。
と、伝説は云う。
昔より、蛇、龍は水を司る霊長として崇められ、
龍神伝説が生まれている。
つまり龍は上流から肥沃な土を運んでくる暴れ川のことなんだろう。
谷が複雑に入りくんだ地形。
『蛇転び』とは、
旨いネーミングである。
もしかして誰かが、天空からでも見ていたのであろうか。
もしかして、わが郷里、
その古代史、その風土記はもっと輝いていたかもしれない。



