山門を下りると、
そこに夕刻の街が広がっていた。
一寸歩くと、総合運動公園のような場に出た。
歩き遍路の習性で、一寸覗いてみた。
野宿にどうかな? と、思ったけどまで時間が早い。
大通りを挟んで大きなうどん屋さんがあったので、先ずは腹拵え。
たらふく喰って出て来たら、そこへ民宿の女将さん。頂いた名刺が『磯屋』さんという。
「もう少し歩いてみます」
と、また歩き出す。
ねぐらのアテがあるわけじゃない。
夕刻のこの時間帯は、歩き遍路に要注意。
今朝、宿毛から絶えて久しい国道56号線が、またこの街から伸びている。
夕暮れの街に、刻一刻、日が落ちていく。
宿泊は一応予約が前提。
この時間帯、いきなりの飛び込みは、もう御迷惑千万、と思っていい。
遍路地図上の、前方に国道が伸びている。
・・が、その先はまた延々と、山越えかぁ~。
いい情報があるわけじゃない。
夜に山へは入れない。国道歩きを、その区間を勝負と思っていい。
孤独と不安の日暮れ道。
寝袋、アウトドア用品を持っていない。テントがあるわけじゃない。
でも経験則、何とかなる。
それが歩き遍路の真骨頂!
日常では絶対に見えない非日常。
その現場でハッキリと可視化して、見させてもらえるものがある。
土壇場で見えてくる何か?
・・・・そう思わないと、とても歩けない。
それに・・・、
遍路道に、追ってる人がいる。
人家まばらな山里に小学校があったりして、
とっぷり日も落ち、高所へと登りつめていく国道。
八百坂、八坂坂とある。
登り詰めてみると海の見える高台。
そこに内海展望台という地図にも載ってない広場があった。
見渡したところ、ジャングルジムなど遊戯具はあるものの、
雨露を凌ぐ東屋がない。
どうかな? と、思ったが、この高台を下りれば柏漁港。
そして国道を離れて、山路への分岐点。
もう、いいか!
と、思った。
39番延光寺、民宿へんくつ屋 ~ 40番観自在寺 ~ 内海展望台
・・・計 35.8キロ 本日は是にて終了。
(写真は二巡目。当時と多少の時差)


