夕暮れの遍路道 | 10go9

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山門を下りると、

そこに夕刻の街が広がっていた。

一寸歩くと、総合運動公園のような場に出た。

歩き遍路の習性で、一寸覗いてみた。

野宿にどうかな? と、思ったけどまで時間が早い。

大通りを挟んで大きなうどん屋さんがあったので、先ずは腹拵え。

たらふく喰って出て来たら、そこへ民宿の女将さん。頂いた名刺が『磯屋』さんという。

 

 

「もう少し歩いてみます」

と、また歩き出す。

ねぐらのアテがあるわけじゃない。

夕刻のこの時間帯は、歩き遍路に要注意。

今朝、宿毛から絶えて久しい国道56号線が、またこの街から伸びている。

 

 

夕暮れの街に、刻一刻、日が落ちていく。

宿泊は一応予約が前提。

この時間帯、いきなりの飛び込みは、もう御迷惑千万、と思っていい。

遍路地図上の、前方に国道が伸びている。

・・が、その先はまた延々と、山越えかぁ~。

いい情報があるわけじゃない。

夜に山へは入れない。国道歩きを、その区間を勝負と思っていい。

 

 

孤独と不安の日暮れ道。

寝袋、アウトドア用品を持っていない。テントがあるわけじゃない。

でも経験則、何とかなる。

それが歩き遍路の真骨頂!

日常では絶対に見えない非日常。

その現場でハッキリと可視化して、見させてもらえるものがある。

土壇場で見えてくる何か?

・・・・そう思わないと、とても歩けない。

それに・・・、

遍路道に、追ってる人がいる。

 

 

人家まばらな山里に小学校があったりして、

とっぷり日も落ち、高所へと登りつめていく国道。

八百坂、八坂坂とある。

登り詰めてみると海の見える高台。

そこに内海展望台という地図にも載ってない広場があった。

 

 

見渡したところ、ジャングルジムなど遊戯具はあるものの、

雨露を凌ぐ東屋がない。

どうかな? と、思ったが、この高台を下りれば柏漁港。

そして国道を離れて、山路への分岐点。

 

 

もう、いいか!

と、思った。

39番延光寺、民宿へんくつ屋 ~ 40番観自在寺 ~ 内海展望台

・・・計  35.8キロ   本日は是にて終了。

 

 

 

(写真は二巡目。当時と多少の時差)