つきぬけるほどの痛みをかかえ

鏡に映った自分におびえる

静寂の朝

通りを歩く人影もなく

悲しみだけが

ただ哀しみだけが

無力な僕をおそう

やみにまぎれた二つの眼が

僕をつかまえて 離してはくれない

はりさけそうな痛みをかかえ

窓に映った あわれ人におびえる

静寂の朝