電話を切ると

なぜかにやける

 

卒業して離ればなれになった友人

いつのまにか戻っている なつかしの方言

はずかしいとは思わない

むしろ 今だけは

このままの方がいいとさえ感じる

話題はやはり故郷のこと

昔はうざったいと耳をかす気もなかったのに

こんな真面目な話も話せるようになったのだと驚く

いままでの間をうめるように

夢中でお互い話しまくる

話の内容はあちこちにとび

最後はやはり「これから」のことについて

相手が何かに向かって頑張っているのをきくと

オレも「負けてはいられない」という気になる

そして電話を切る

だけど電話を切ると

やっぱりにやけてしまうんだなぁ