そろそろ この場所とも お別れ
ダンボールには
本当に必要なものだけを入れる
あとは すべて ここに置いていく
思い出を残さぬために
過去の自分を断ち切るために
新しい自分を探しはじめるために・・・
ふと 手を休めて
顔を上げれば
いままで住んでいたこの部屋が
とても小さく見えてしまうのはなぜだろう
感傷的になっている暇もなく
時間は進んでいってしまうというのに
最後にもう一度
部屋を見まわした後
止めていた手を 再び動かしはじめる
出発は明後日だ・・・