ゆうべ、美術館に行こうと思い立った。
朝7時に朝食をとった。

カフェテリアで食事しているとサッカーユニフォームの集団が入ってきた。
青と赤のユニフォーム、黒と白のユニフォーム。

ホテルの部屋の扉には ホテル名の下に business and convention と書いていある。
ビジネス会議や合宿に使われるところなのだろう。

部屋に帰って着替え、ネットで美術館を調べる。
探してみても、近くには美術館がない。

いくつかサンパウロ市内の美術館をメモしてフロントに聞いた。
ホテルの職員は英語がわかるので、なんとか要件を伝えられる。

近くに公園か美術館はある? と聞いてみた。
公園も美術館もみんなサンパウロ、との答え。

タクシーなら1時間くらい。
空港からホテルまでで41reals、約2,000円だったので、タクシーで行くと交通費がかかりすぎるだろう。

バスで行くことにした。

バス停を教えてもらったら、職員が3人掛かりであれこれ言う。
フロントの女性が場所の地図を書いてくれ、Armenia 行のバスに乗れと言う。

ブラジルなのにアルメニア。
そして、アルメニアは駅の名前なのだという。

男性のフロア係り(?)がバス停まで送ってくれた。
旅行できたのか?などと世間話。
バスは危険? と聞いたら、昼間だから大丈夫、という答え。
バス停はホテルから近いのだが地図とは微妙に違う場所だった。

ここは昨日歩いた道。

バス停から左に折れて坂を下って行くと、道が壊れてガラスが散乱しているような場所がある。
近くには小さなポケットパーク。

そこには汚れ切った服装の男女がたむろしていた。

ゴミなのか家財道具なのかよくわからない何かを積んだリヤカー。
きたない犬が足元を通り抜け、一瞬、咬まれるかと身構えてしまった。

通り過ぎて振り返ると、彼らのうち立派な体格をした男が、信号待ちの車やバイクに近寄っていく。

物乞いなのか、脅迫なのか。

ホテルの人はこの界隈は安全だという。
それでも、このホテルから5分も歩けば裸足の若者もいる。

日本では、ホームレスの人たちに同情していた。
怖いと思ったことはほとんどない。
結核や肝臓病の人が多いという記事を読んだことがあるので、あまり近寄りたくないとは思っていたけれど。

だが、ここは銃社会。
10代の少年でも銃を持っている可能性がある場所。
凶悪犯罪の発生率もとても高い。
薬物中毒者も沢山いるらしい。

ニュースで流れる映像に、薬物の取引をしている人たちがあふれる街路が映し出されていた。
その映像は、この地域へ警察が介入したことによって薬物取引が行われなくなった、という成果を披露するビフォー・アフターの比較報道ではあったけれども。

手に入る安全が、出せる金額によって極端に変わってしまう場所。