【後追いで書いてます】

 

異変〜11日目【33w4d】

 

医師から大丈夫のお墨付きをもらえた私は、

相変わらず少ない胎動を感じながらも、  

アプリで胎児心音を確認しながら

 

みるみる増えた体重も、

背中まで張ったお腹も、

10m毎に休まなきゃ歩けない事も、

特段気にかけていませんでした

 

産休に入り周りとも関わりが薄れ 

異変を指摘する人は誰もいませんでした

 

里帰り出産予定だった私は、 

出産前に旦那と美味しいものを食べに行こうと、  

里帰り先での健診を2週間後ギリギリに延ばしてまで留まっていました  

 

 

今思えば、

都会の総合病院に一度受診していたら

早期発見でき、こんなにも治療が長引かなかったのではと考えてしまいます

あの時きちんと状態を伝えられていたら、、、と今でも悔やみきれません

 

 

異変〜13日目【33w6d】

 

地方病院での初めての妊婦健診日

地方病院でも周産期に力を入れている総合病院

『異常なし』の紹介状を持ち、

何かあってもここなら大丈夫っと

なんの不安も持たず1人で受診しました

 

エコーを当てた若めの男性医師は

何気ない感じで紹介先の病院の事を聞いてきました

病院の規模

先生の経歴

今までに健診で異常はなかったかなど、、、

 

ただの世間話かと気楽に対応していた私は

前医できちんと見せてもらえなかった

3Dの胎児の顔写真に浮かれていました

 

『少し腸が張ってるので他の先生にも診てもらいます』と言われ

 

女性医師に変わりました

 2人の医師は一点の画面を何度も見つめていました

 

私にもなんとなく、異様な塊が見えていました

 

女性医師は『下手なことは言えないので、手術後の上の医師に診てもらうのでお待ちください』と言いました

 

さすがに不安になってきた私は

待合室で待ち続けました

受診してからすでに4時間経っていました

 

 

 

手術後現れた優しそうな男性医師は

『1人で説明聞きますか?』と前置きし、話し始めました

   

羊水過多

胎児が羊水を吐き出してうまく飲めていない

染色体異常の可能性もあるが、その他の奇形がないため考えにくい 

 

小腸閉塞の疑い【空腸側】 

5000人に1人

男女比 4:1 で男性に多い 

産後に手術が必要になる

一箇所か多発性なのかでも違う

 

 

だんだん泣きそうになる私を見ながら

『お母さんが何かしたからってわけじゃない』

『1人で聞かせて申し訳ない』

と気遣ってくださいながら、

 

『長期的管理が必要になります

ここで産むか、

戻って産むか、考えてきてください 』

 

と言われ診察室を出ました

 

 

会計を待つ間

トイレに駆け込みボロボロ泣きました

 

里帰りして初めての妊婦健診、

こんなこと言われる準備なんてしていませんでした  

 

これから産まれた赤ちゃんと田舎を満喫するつもりで

友達と遊んだり、

両親と買い物にいったり、

緑のたくさんの公園でお散歩したり、そんな事ばかり

 

なぜ我が子が5000分の1になってしまったのか、

衝撃が大き過ぎて

悲しみの中でも

夢の中にいるようでした

 

 

 

自宅にもどり

ぼーっとした状態のまま

薬学辞書で【リトドリン】をひきました

 

そこにはこう書いてありました

副作用:新生児腸閉塞 

 

 

一気に崩れ落ち

私は声に出し泣きわめきました

 

やはりあの薬が原因だったのだ、

自分が我が子を病気にしたのだと、

私が悪いのだと、

 

自分を責めずにはいられませんでした

 

母は私をみて

優しく力強く抱きしめてくれました

 

年甲斐もなく

親の前でわんわん泣きました

 

 

 

#腸閉塞疑い