朝、自然と目が覚める。

横を見るといつも通りの彼女の顔があって、少し安心する。そういえば、昨日は同じ時間帯に起きたら、もうあかねんは起きてたっけ。

それでも起きるの遅かったねって言われたから、ゆっかーは早起きなんだな。


「おはよう。みぃちゃん」

そっと頬にキスすると、心なしかみぃちゃんが微笑んだ気がする。


今日は午後からお仕事がある。みぃちゃんは確か午前からあるけど、ゆっくりできると言っていた。

昨日ずっと会っていない分、一緒にいられるこの時間がとてつもなく嬉しい。


「ん‥‥あ、おはよう!土生ちゃん」

みぃちゃんも目覚め、目が合うといつもの可愛い笑顔でギュッと抱きついてくる。


「おはよう、みぃちゃん。ご飯、作ろう?」

「うん!そうだ、昨日、土生ちゃんスイーツ買ってきてくれてありがとう!美味しかった~」

「えっ?あ、ううん!また買ってくるね?」

「ほんと?じゃあ楽しみに待ってる」


いつの間にスイーツ買ったんだろう。みぃちゃんが顔を洗っている間に、スマホを見る。

すると、私と考えることは同じなのか、メモに何やら書き残してあった。


『私の提案、乗ってくれてありがとう。お陰ですごく楽しかったよ。
おはようもおかえりもおやすみも、一日の挨拶ほぼ全てにハグがついてて、すごい可愛かった!
スイーツ、いつもの癖で買っていったらみぃちゃん大喜び。土生ちゃん、普段は買ってこないんだってね。そういうの、ちゃんとしなきゃダメだぞ~?
愛してるって言ってみたよ。想像以上に照れてて可愛かった。そしてハグにしても全部上目遣いで、夢が叶ったよ~!ありがとう』


と、何とも羨ましい光景が目に浮かぶ。
それも相俟ってか、みぃちゃんが足りない。今日は、ずっと甘やかそう。そして、甘えよう。

今日という一日の目標が決まった。


「土生ちゃ~ん」


洗面所から出てきて早々抱きついてきた彼女に、私も抱きつき返す。

細やかで些細な愛情も新鮮で良かったけど、やっぱり私にはこっちの方が合ってるみたい。







ーー



多分、まだアラームが鳴らないであろう時間。いつの間にか、アラームより早く起きるようになっていた。

キャプテンとして早く起きなきゃ、と常日頃思っているからかもしれない。

隣に目をやると、規則正しく寝息をたて、眠っている彼女がいる。そんな彼女を起こさないようにベットから出て、顔を洗ってパジャマから着替える。

そうこうしているうちに彼女も起きて、部屋から出てきた。


「あ、友香、おはよ。今日は早いね」

「おはよう。…昨日、どれぐらいに起きたんだっけ?」

「んー、今から30分ぐらい遅かったよ」

「昨日はちょっと、疲れてたからね」

「久しぶりに丸一日休日だもんね。ゆっくり休めた?」

「うん。ありがとう」


私が微笑むと、茜は微笑み返しながら洗面所へ向かった。
その間にスマホを確認する。

昨日の夜、気付くようにと土生ちゃんのスマホにメモを残しておいた。土生ちゃんの彼女を独り占めしてた訳だから、報告程度に。

そして、土生ちゃんも同じ行動をしていた。



──羨ましい。

実際、普段私がやっていることと何ら変わりはないのだろうが、読んでると、そう思えてくる。


スキンシップ多量で、土生ちゃん愛をストレートに伝えてくるみぃちゃんも可愛かったけど。


「ねぇ!朝からスマホばっか弄っていないで少しは手伝ってよ。忙しいのは友香だけじゃないの!」

リビングから、厳しい茜の声が聞こえてくる。


「あ、ごめーん。手伝うよ。何すればいい?」

「とりあえずこれテーブルに並べて。あ、あとお箸も」

「はーい」


少し厳しくて、その分優しい彼女が、私は大好きだ。



ーーー

メンバーが入れ替わったら面白いなぁという発想から広げてみました。
久しぶりの投稿です。


最後まで読んでくださりありがとうございます。