百条委員会設置【2013年2月】 | いおく美里です!

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前県議会議員のいおく美里です!

昨年の12月議会で、県議会 に民主党提案の元、
百条委員会 「倉庫の無届解体 問題調査特 別委員会」が設置されました。

この設置は、昭和29年以来、 58年ぶりです。

◆百条委員会とは何か??
○地方自治法 100 条の元
○特定の事件を指定し
○委員会を設置する議決の元
○調査する。
○委員会では、罰則規定を設け、 偽証などは罰せられる。
○国会の国政調査権にあたる。 という、ものです。


議会の役割の一つに監視機能がありますが、
個々の事務 や事業、事案に対しての調査権 はありません。

調査する対象ごとに、本会議で、設置の必要 をはかった上で、
特別に委員会 を設置しなければなりません。

◆「倉庫の無届解体問題調査 特別委員会」
設置された百条委員会の名 称です。
その事案とは、建設リサイクル法では、建築物の解体 に届出が義務付けられていま すが、
広陵町百済にあるアスベ ストが使用された倉庫が無届 け解体され、
通報があったにも 関わらず県が対応を1年間放 置したという案件です。

住民からの通報があり、県は違法解体 を把握していたのですが、
対応 を約1年間放置してきました。

この百条委員会では、違法解体 そのものではなく、
県が放置し てきた事について調査研究を 行います。

■アスベストとは?
アスベストは、火に強く腐らな い加工しやすい「奇跡の鉱物」 とし、
工業製品や建設用の資材 (建材)等に多用されてきまし た。繊維一本は、髪の毛の数千 分の一ほどで、一本では目に見 えないほど細い繊維です。

■アスベストの危険
ガンなどを発生させるため、 早くから問題が指摘されていました。
大きく問題として取り上げられるようになったのは、
クボタショックといわれる尼 崎でのアスベスト公害が広く 知られるようになりました。

2011 年の法令改正により、 輸入・製造・販売・使用等がほ ぼ全面的に禁止され、
被害は一 定の歯止めがかけられましたが、今第二波の被害が懸念され ています。

それは、アスベスト による製品が解体・分解された 時に出てくる粉塵を
吸いこむ ことによって生じる被害です。

特に危険な製品が建材です。
輸 入されたアスベストの8~9 割は建材として使用され、

大半 が建物の中に蓄積されていま す。

■県、通報を1年放置
県高田土木事務所には、
昨年 6月、「倉庫が解体され、隣に 小学校もあり、住民がアスベス トを心配している」と
通報があ りました。

同事務所が確認した ところ、一部を残して解体済みでした。
解体を請け負った業者 は「壁を残す計画で、修繕だと 思って提出しなかった」「作成 していたが、提出を忘れた」な どと説明。
アスベスト建材につ いては「手でばらして保管して いる」と説明したが、
同事務所 は現地で確認はありません。

この案件の起こった理由を 明らかにして行く事で、
土木行 政・産業と環境の本来の関係を 浮き彫りにし、
住民をいかに守 って行くかの方向性を位置付 けたいと考えています。