銀平さんの1日は、掃き掃除から始まります。

 子供の頃から、いずれ1人で生活する事になるだろう。

 と、銀平自身が考えまして、大都会の住まいは、売り払う事にしました。

 家は、とても小さな建物でも良いと思ったからなのです。

 それから、田舎の方に、小さな山の麓に、小さな土地を 買いました。

 そこに、大工さん等には、頼む事は、しないで、自分で作ることにした。

 そして、ほんの少しのお金と、沢山の時間を掛けたら、頑丈な お家が、見事出来上がりました。

 大切な自転車は、しっかりと整備をして、家の中へ入れて仕舞う事にしました。自転車愛好家の様にです。その行為に

 家の中は、小さなたんす・冷蔵庫・ちゃぶ台・洗濯機。

 家の中の、大きな物は、その程度なので、部屋の中は、片付けを それ程しなくても、散らかる事がありません。

 そんな山の中の小さな家に、友達が来る事に、なりました。

 念入りな掃き掃除も終わり、ペットボトルの飲み物も用意してお出迎え準備も万端。

 

「疲れた〜、散々歩いたよ。」

 男性一人と女性二人が、ガヤガヤと敷地内に、入って来ました。

 今日、来る予定の友人達です。皆 銀平が以前に働いていた、会社の同僚達です。

 本当は、銀平も 合せて全員で7人の同期が、同じ部所で働いていましたが、女性二人が結婚退社。

 銀平ともう一人の男性が退社したのだ。

「こんな、小さな家大丈夫なの?」

 男性と一人の女性が口を揃えて聞いてきた。

 銀平は、全然平気 快適だよ。と、自信を持って答えた。

「そうよね。私の住んている、ワンルームのアパートよりも快適そうよね。」

 見た目は、悪いけとね。と、もう一人の女性に楽しそうに、声をかけました。

 そして、楽しい時間は、過ぎるのか早い。

 3人は、帰る時間になったので、慌てて帰りの仕度に、取り掛かかりましたした。

 田舎なので、バスや電車を逃すと、帰れなくなる事に、なるのです。

 3人は、慌てて家を飛び出てゆきました。

 こんなときは、大きな間取りの家の方が、安心だなと、ほんの少し思いました。

 そんな事を、思いながら片付けをして、明日の準備をして、明日の朝食の準備始めた途端……

 ドンドンドンドン

 と、玄関のドアを叩く音が……

 こんな時間に、誰?

 銀平は、ゆっくりと玄関のノブに指を掛け音を出さない様にゆっくりとまわした。

 するとそこには……








  今日は、この辺で。

続きは、また今度です。