オレの課題はまだ終わってねえ!
だからってなにも叫ぶことはなかったかもしれない。
「そうだ、宿題だ!」
突然喚き始めたオレに、部屋内の全員が硬直していた。
オレは夏休みに出された宿題を何一つやってない。
それをしないと、オレの夏は終わらないんだ
「バカ?」
ホントにバカを見る目でいやがる。かまいやしない。
おいふみや!
おまえは終わってるのか?
じゃあ一緒にやろう。戸井田も来い、おまえもまだだよな。
ついでだからケントさんも来てください。
すると
嵯峨信也が
「あたしも行くからねっ!」
と言い、
勉強合宿は始まった。
さあ勉強を始めよう。
その前に
戸井田のチャリ(ゴーイング・トイー号)を燃やした。
「――長年チャリ大工をやってるが
……オレはこんなにすごいチャリを見たことがない
見事な生き様だった」
わかった
じゃ いいか?みんな
「ああ」
「んん!」
戸井田は…いなくてよかったかもな…
あいつがこんなの…たえられるわけがねェ
「どう思う?」
「そんなことないさ…」
「決別の時は来る。男の別れだ。涙の一つもあってはいけない。彼にも覚悟はできてる。」
長い間…戸井田を乗せてくれて
ありがとうトイー号
(ごめんね)
え
(――もっと戸井田を遠くまで運んであげたかった…)
(……ごめんね ずっと一緒に冒険したかった…)
(だけどぼくは)
ごめんっつーならオレ達のほうだぞトイー!!!
おれ゛ハンドル操作ヘタだからよー!!
おまえを電柱にぶつけたりよー!!
サドルもとったことあるしよー!!
フミヤもシュウイチもアホだから゛色んなモン壊すしよ!!
そのたんび戸井田が直すんだけど
ヘタクソでよォ!!!
(だけどぼくは幸せだった)
(今まで大切にしてくれてどうもありがとう)
(ぼくは 本当に 幸せだった)

トイーーー!!!!!!
……結局課題は嵯峨が数学をぜんぶやってくれたけど、
自分ではなにもしませんでしたとサ