12気筒とは言わずダブルシックスというこの高級車
品があるという言葉の似合う車である。
品があるという言葉の似合う車である。

発進からすーっとトルクコンバーターのつなぎ目を感じさせない穏やかな加速
猫足と言われたジャガーの足を持つXJ40系のダイムラーダブルシックス
ダイムラーにだけ与えられたSOHC12気筒5992cc、315馬力のエンジンは
この車の主役ではなく脇役
スムースで上品な乗り味を構成する部品の一部である。

上質で柔らかなコリノーレザーをふんだんに使ったインテリアは
触れてみないとわからない。
同じダイムラーでも
ビジネスマンズエクスプレスのメルセデスとは全く違った
優雅な雰囲気を醸し出す。
メルセデスユーザーから言えば刺激の少ない車
ABCはおろかエアサスさえないこの車
コーナーのロールは大きいし、高速道路の巡航スピードはメルセデスより低い。
しかし、この車に触れると
メルセデスくんそんなに急いでどうするの?
気持ちと時間に余裕を持ちましょうと言われているような気がします。
