オープンカー第3弾はPorsche Boxster
911
以外はFRであったポルシェが出したMR 2シーター



初期型2.5リッター水平対向6気筒エンジン

BOXSTERの名前は、BOXER(ボクサー)エンジンと

Speedstar(ポルシェのオープンカー)を合わせた造語である。


当時の996型911と部品を共有し量産効果で価格を抑えるなど
経営健全化を図っていた頃のポルシェ一族である。

大きさは911比
全幅:+10、全長:-15、全高:-15ミリと広く・短く・低い形状
最重量物のエンジンをタイヤとタイヤの間に収めるMR方式をとった為
911より65ミリも長いホイールベースとなった。


オープンにしても幌をたてても

その印象が変わらないデザインはすばらしい。

ホイールベースを延ばしたことで

伸びやかなデザインとなり

実際の大きさよりも大きく見える。

乗った感じは、延ばされたホイールベースと重量物の配置のお陰か

思ったより乗り心地が良い。

日産のZの様に、足が必要以上に固められておらず

体が揺さぶられる感が少ないのも美点である。

100km/h程度のスピードでは風の巻き込みも少ない。

これは、ヘッドレスト後方のウィンドスクリーン
が巻き込み防止に効いているのは明らかである。

2.5リットル206馬力のエンジンで最高速240km/h

スピード感が少なく

エンジンが気持ちよく回り始めたと思うと

メーターが80km/hを超え100km/h近くまで

「いけない」

「きもちい」と「いけない」の狭間を彷徨うような

やはり「禁断の車」の一つである。



前後のトランクは併せて260リットル
ちょっとした旅行の荷物二人分を飲み込むのには
十分な量がある。
厚みのないスーツケースなら
Lサイズでも収納できるからすごい


前から見ると996とそっくり

(同じ部品で構成されているので当たり前か)

お手軽ポルシェと云われることも有るが

そこはスポーツカー、楽しさは別格である。

高価な長兄911を追い越してはいけないという

宿命を負ったかわいそうな次男坊Boxster

カイエンと云うやんちゃなで丈夫な弟や

カイエンやパナメーラらなどの異母兄弟ができ

ファミリーが増えたが

スポーツカーらしい楽しさを一番持っている

BoxsterはPorsche一族の中でも光った存在で有ると思う