現代のクルマとは異なり、古いクルマを所有するにはそれなりの覚悟が必要。

例えるなら、病気にかかっている愛おしい人を、嫁に向かい入れる様なモノ
惚れた弱みで、気遣いと最後まで見届ける「覚悟」が必要なのです。



そんな中の1台だと思える MG Midget

この最終型でさえ1980年(登録 生産は1979年まで)
生まれの今年でで33歳。

主治医が必要な年齢です。

ブレーキもマスターバックはなく、足の力で止めると云っても過言では有りません。つま先でチョンと踏んだだけでも、カックンと止まるVWなどに慣れ親しんだ柔な身体では、とうていお相手が出来ませんよ

Midgetが設計されたころは、技術もまだまだ発展途上、部品の材質も今となっては問題のあるものが多いはず。
現代のクルマでは考えられないでしょうが、クランクの回転軸にネジ状に溝を切って、回転させてオイルを内側にくみ上げるようにしている構造。
今のクルマはちゃんとオイルシールが付いています。
中にはゴムじゃなくてコルクなんて部分も…

ですから、オイルはにじむのは当たり前のこと
出発前には、エンジンオイル、冷却水、ブレーキフィールド位は最低チェックしないと

人間だって日々のチェックが必要なのと同じ。

妙齢の貴婦人とお付き合いするのには、それなりの「覚悟が必要」なんですね。