『紅茶王子』

著・山田南平

出版社:白泉社

 

【あらすじ】

プレーンティーの満月を映してスプーンでひとまぜしてから一口飲むと−−−願いごとを叶えてくれる「妖精」を呼び出せる。

そんなおまじないを試した【お茶会同好会】のメンバー3人。主人公の吉岡奈子(よしおかたいこ)はアールグレイ、幼馴染の内山美佳(うちやまはるか)はアッサムを、染谷雪子(そめやゆきこ)はのちに紅牡丹(ホンムータン)をそれぞれ呼び出すことに。

願いごとは他人の人生を左右しない、ささやかな願いごとを3つまで。

【お茶会同好会】の存続が危うい中、奈子たちが「紅茶王子」に願うこととは−−−?

青春を描きながらも、人の本当の幸せはどこにあるのか?を紅茶の奥深さと共に学んでいく。

 

 

【個人的なあれこれ】※ネタバレあり

とにかく青春。高校生ってここまでするかなー?とも思うけど、まあマンガだしあり。

ラブはそんなに強くないのが、山田先生の傾向ですね。だから好きというかもどかしくなるというか。

アッサムと奈子ははじめからこの二人だろうなーと思っていたので安心。

私は自分の期待を裏切られるカップリングが嫌い(笑)心狭いな。

最初はドタバタ学園ものだったのですが、アッサムのパパが出てくることで色々不穏な空気が出てきます。

呼び出される紅茶王子(王女)は4人だけと意外と少ないですが、呼び出されなくてもぞろぞろ出てくる(笑)ので、まぁ紅茶の名前が色々出てきます。

山田先生はメッセージ性が強く、人間って一面だけでは表現できないよなあと感じさせてもらえます。

出てくるキャラクターの内面までちゃんと作られていて、人間って違う、だから分かり合えないし、だからこそ歩み寄っていける!という描き方が好き。

全てにおいてハッピーエンドを好む方には、ちょっと向かないかも。

ハッピーエンドの形も一つではないと思うので、何も考えずに読みたい方はスルーしてください(笑)

 

この作品で紅茶を好きになりました。今や専門店にも行くように。影響されすぎ?

オススメの紅茶は、日本で初めて紅茶専門店を開いたMUJICAのお茶。

大阪の堂島に店を構えていましたが、数年前に閉店。今は芦屋でお茶だけ売ってます。

のれん分けしたお店が神戸にもあって、そこにはちょこちょこ行きました。

最初に飲んだのがMUJICAのアールグレイだったせいか、今でもここのアールグレイが一番好き。香りも味もダントツに美味しい。

素人が入れても、味も香りもちゃんと出てくれるので、オススメです。

 

紅茶って入れるのに手間暇かかります。

そういう時間のゆとりがある1日ってすばらしいなと思う。

そういう意味では理想のマンガですねぇ。