3か月で

 

ガリガリにやせ細り

 

入院し

 

末期ガンと診断された父

 

息苦しくなり個室に移り

 

面会にいった

 

その翌日の朝

 

 

父が危篤に近い状態

 

との連絡

 

意識もないらしい

 

前日面会にきているから

 

わざわざこなくてもいい

 

と姉にいわれた

 

そして30分後

 

父が亡くなった

 

あのあと急いで出ても

 

間に合わなかった

 

このあとすぐに

 

遺体は移されるから

 

いっても会えないそうで

 

慌てて車を出さなくて

 

よかったのかもしれない

 

入院して1週間・・・

 

 

3月から3か月間

 

食事も摂れず

 

お酒も飲めなかったかもしれない

 

けれど

 

ガンであっても

 

苦しい時期は

 

少なくてすんだ

 

のかもしれない

 

うちの家系は

 

ガンとは無縁

 

だと思っていた

 

だから

 

父の内臓が

 

ガンだらけと聞かされて

 

姉はびっくりしたという

 

入院してから父には

 

ガンであることは

 

ふせたままだったらしく

 

父は自分がガンであるとは

 

知らないまま亡くなった

 

ほんとは

 

ずっと前から

 

体はあちこち

 

痛かったんだろうな

 

無理していたのかな

 

それでも

 

昔から

 

「 もしガンとかいわれて

 

酒飲むなといわれても

 

死んでもいいから

 

酒はやめない 」

 

といっていた父だから

 

ガンと知らず

 

好きなお酒を飲むことができて

 

よかったのかもしれない

 

 

もうすでに他界している母は

 

福島のお寺にいる

 

そこは

 

母方の祖母が

 

( 祖母は

 

藍綬褒章をいただくような

 

世の中のために貢献した

 

ちょっと有名な人 )

 

昔から

 

いろいろ力を貸していたお寺で

 

母の同級生が住職をしていた

 

母が亡くなったとき

 

その住職は

 

80代後半なのに

 

福島から埼玉まで

 

わざわざ車できてくれた

 

そのあと

 

永代供養をお願いしていた

 

父は

 

位牌も預けるといっていて

 

実家には

 

母の位牌はなかった

 

もちろん

 

父も同じお寺に入る

 

 

あれから7年

 

父が亡くなったため

 

お寺に連絡した

 

昨年の12月に

 

住職が亡くなっていた