ところでキンブレはどうなんだろう?
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ええ、これのことです。色が何色も変えられるんですよね。
その昔「おたく」と呼ばれる人たちがいた。あるいはマニアでもいいんですが。
「あのひとはマニアだから」と言って自分との壁を感じる人たちもいれば、
「その道のプロ(といってもそれで生計は立てていないだろうが)」として尊敬する人たちもいた。
つまりですね、ジャンルに応じてヒエラルキーのようなものがあったと思うんですよ。
「オタクは死んだ」と言ったオタキングこと岡田斗司夫は、”ライトなオタクの増加”と”他のジャンルについてのオタク気質としての相互理解の断絶”という現象を嘆いたのだと思うのですが、このキンプレを見たらどう思うのだろう? いやあの人はアイドルオタクではないのですけども。
チームB推しだからブルーのペンライトを持つとか大島優子が好きだからグリーンをという考えを吹き飛ばしたのがキンブレであると思うんです。
みんな大好きだからその場のノリに合わせて色を変える。会場が全て緑になる。これはマスゲームと何が違うんだろう。
かつてオタクは世間から偏見を持たれていた存在で、自分は他の人と違うのだからわかってもらえない、それは淋しいけども仕方のないことというあきらめの中で趣味に没頭していったり、中には作品をつくったりしていたのでしょう。
だから、いまさら「日本のオタク文化をもっと世界に広めよう」とかいう発言を聞くと激怒するのがかつでのオタクなはずなのです。かといって不当にオタク差別をされても怒る。「一体お前たちは何に怒っているんだ、どうして欲しいんだ」と言いたくもなりますが、かつて受けた偏見を忘れずにその後花開き一般化したオタク文化を少し淋しい思いで眺めて楽しむのが、以前からのオタクの心情なのかと思います。
それにしてもキンブレですよ。アイドルオタクはオタクの中でも異色といわれてしまえばそれまでなんですが、人とは違うんだけど自分はこれでいいという想いがなくなり、みんなと同じ一体感とはどういうことだろう?
キンプレによって得られた会場の一体感はオタクと呼ばれている人たちをどこに連れて行くのか。
あの事件で不当に非難されてから20年以上を経て市民権を得ているオタク、でもオタクとは一体なんだったのかもう一度問いなおしてみる時が来たような気がする。