なんで新卒で働かなかったのか | 浪江のニガヨモギ

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福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

この前知り合いに

『なんで大学卒業して、すぐ、働かなかったの?』

と聞かれて、でも、遠い昔のことなので、

すぐには 思い出せなかったのですが、

結論から言うと、病気だったのです。



大学3年の夏から、大学4年の冬まで、

結構重大な内臓疾患により

食べても食べなくても吐き気がするという症状が続いていて

とても真面目に何かをする体調ではなくて。



だから、というのも変ですが、

多少時間のかかる夢の方を選択しました。

親も病気のことがあったので、

厳しく何かしろという訳でもなく・・・・



何がいいたいかというと、

大変な事でも忘れてしまうんですね。



その道のエキスパートの人が

『福島の人は表面上正常でも、

話してみると精神疾患気味の人多いからなあ、

こわいんだよ、だから、

慎重に話してみないとわからないんだもん。』

と言ってましたけど、

冒頭の例で言えば、病気に苦しんだ僕でさえ、

病気したこと自体を忘れちゃうくらいなので、

『今何がストレスですか』

と聞かれても、

すぐには自覚・表現しにくい被災者の人も

多いと思います。



んで、問題なのは、

自覚・表現されないことを、他者が読み取るの難しいということ。

僕の病気の例で言えば、

身の回り10人くらいしか知らなかったはず。


でも、

なんか

病気のことを知らないくせに僕の就職活動を批判されるのは、

腹が立ち、傷つくんだよなー。

かといって、イチイチ重い身の上話をするのもやだし

難しいですね。





とりあえず、隣人は、大きな暗闇を背負っているかもしれないという事ですかね。