自転車で浪江へ 3 ~カラーの花~ | 浪江のニガヨモギ

浪江のニガヨモギ

福島第一原発から10キロにある実家を離れ…

浪江のニガヨモギ

 

橋のらんかんから見た海側の様子。残った家や木があるけど、

あらかた流されちゃってますね。


浪江のニガヨモギ









浪江の海側の農地はこんな感じです。

多少は片づけてあるけど。

日光の戦場ヶ原のように、

国破れて山河ありって感じの風景。


2年前まで田んぼだったところに、

津波の後、シロツメクサ(クローバーの花)が咲いて白く見えます。



浪江のニガヨモギ

浪江のニガヨモギ



陸に上がった船の下に、土を詰めたフレコンバッグを入れて船体を浮かせてあるけど

船が重くて、フレコンバッグが割れちゃってます。

白っぽいフレコンバッグは、紫外線対策をしてないやつで

除染に使われるのは、黒い紫外線対策をしてあるやつだけど、

この写真を見る限り、

フレコンバッグを何段にも上に積み重ねるのは危険ですね。

バッグが破れて汚染土が流れ出てしまう・・・


浪江のニガヨモギ



最後の写真の白い花は、カラーと言う名の花です。

水芭蕉に似てます。

むかーし、十日市でおばあちゃんに球根を買ってもらったので、

名前を覚えました。



これは海から100メートルくらいのところに咲いてたけど、

地中で球根が生き残ったのか、

球根ごと流されてきて根付いたのか、

どっちかなあ。

津波で亡くなった人のなかで、

僕にとっては一番近しい人が発見された辺りに咲いてました。



最近行ってきた、サマースクールの卒業試験の日、

同じ、白いカラーの花を、同じような荒れ地で偶然見つけて

涙と、武者震いがおそって来たけど

『うん、合格間違いなし!』

って勇気づけられました。



1人で、浪江の、その場に立った時は

言いようのない怖さがあったのですが、
http://ameblo.jp/1081t/entry-11550263742.html


違う土地で、同じカラーの花を見たとき

ちょっとは供養になったのかなあと思えて、

良かったです。