昨日はカレーの日でしたが、カレーを家庭料理に広めたのは料理研究家の江上トミと言われています。

彼女は熊本県田浦の出身であり、庄屋として財を成した藤崎家五代目当主、彌一郎の六女として、1899年大邸宅の藤崎家住宅「赤松館（せきしょうかん）」で生まれ育ちました。

「赤松館」は明治26年に建てられ、約1000坪の敷地に主屋、味噌蔵・長屋・篭部屋があり、周囲に池・庭園が配されていて国登録有形文化財として残っていますが、現在は一般公開をしておらず入場できません。

江上トミは、NHK『きょうの料理』や日本テレビ『キユーピー3分クッキング』などに出演して、テレビ放送草創期より活躍した料理番組講師の草分けであり、日本の「料理研究家」の元祖。

1920年代に「家庭画報」でカレーのレシピを連載し始めました。当時のカレーは、レストランやホテルで高級料理として扱われていましたが、江上トミのレシピは、家庭でも簡単に作れるものでした。

江上トミのレシピは、カレー粉の量を減らし、トマトや野菜をたっぷり使うことで、日本人の口に合う味に改良されました。また、カレーを煮込む時間を短くすることで、忙しい主婦でも簡単に作れるようにしました。

江上トミのレシピは、瞬く間に人気を博し、カレーは家庭料理として定着、江上トミは、カレーを日本の食文化に根付かせた功労者となりました！

江上トミ！