同期の結婚報告が、
LINEに並ぶたび、
私だけ
スタンプを送る側。
昇進の朝、
名前が呼ばれない
会議室で、
笑顔だけは
完璧にできました。
「いい子」で生きてきた
32歳の、
ひなたです。
帰宅して、
誰もいない部屋。
スマホの青い光で、
クレジットの利用明細を
開いた夜。
「また、買ってしまった。」
家族には、
金額を言えない。
親には、
「ちゃんと貯金してるよ」
と笑うだけ。
結婚も昇進も
他人事のまま、
通帳と明細だけが
現実で、
声を殺して
泣きました。
あの夜から少しだけ、
戦い方を変えました。
才能を追うのをやめ、
画面に残る足跡だけ
を信じる。
誰にも会わず、
家から一歩も出ずに、
内緒の不安が
少しずつ減っています。
「このままでは嫌」
と検索した夜、
またスクールの案内が
届きました。
副業の代金、
教材、コンサル。
合わせて
家族に言えない金額。
「毎日更新しろ」
「とにかく100記事書け」
言われた通り、
睡眠を削って
キーボードを叩きました。
手が冷たくなり、
吐き気がしても、
文字を書き続けました。
けれど、結果はゼロ。
チャットで
「初報酬が出ました!」
と喜ぶ人たちに、
引きつった顔で
スタンプを送る日々。
「私には、才能がない。」
そう自分を責めました。
ダメ元で
ツールの画面を開いた夜、
背筋が凍りました。
綺麗にまとめた
お勉強のような記事は
1秒でスルーされているのに、
やけくそで布団の中で書いた
「高額スクールで絶望した本音」
という記事だけ、
同じように取り残された
人たちが、
長く画面を止めていた。
美しい文章は要らない。
データが示す
「息を止めている場所」に、
本音を置くだけ。
努力不足ではなかった。
戦い方が、古かっただけ。
今でも、
新しい教材の広告を見ると
心がざわつきます。
弱い人間のままです。
でも、
画面の向こうに
「読者の足跡」が
見える今は、
もう、
目隠しで走らない。
誰にも言わずに、
家から一歩も出ずに、
内緒の収入を
淡々と育てています。
月10万、と叫ばなくても、
明細を見る夜が、
少しだけ楽になりました。
最後に:いい子のまま、自分を責めているあなたへ
あなたは、
ちゃんと頑張ってきました。
結婚の報告に笑って、
昇進の席で拍手して、
明細の夜だけ泣いた。
それは、弱さじゃない。
戦う道具を
変えるだけで、
次の朝は変わります。
