沈まぬ太陽 (新潮文庫) 山崎 豊子 | アッサリ感想文 読書と映画

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ブックオフ等で買った本を読んで自分なりの意見をまとめました 


本田直之氏の「レバレッジ・リーディング」を参考にしています。

映画も好きなので、個人的な意見を書いてみました

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  この本の評価 ★★★★☆(4点)  評価について



  注意内容説明


   日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。

   85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を

   描いたノンフィクション・ノベル。


   全5巻の大作ながらベストセラーになった。

   労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた

   主人公・恩地に、リストラ社会を生きる人々の共感が

   寄せられたのが一因だろう。


   だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社を

   モデルに実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ

   「蛮勇」ではないか。


   たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。

   「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、

   企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、

   私たちはいる。



   広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、

   猟銃を構える一人の男がいた。

   恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。


   エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、

   内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。

   人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ   

   男の運命―。


   人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。



  注意感想


   全5巻 2500ページを越える長編小説。

   山崎シリーズの中で最高との評判も有ります。
  

   白い巨塔・華麗なる一族に続き3つ目の山崎作品ですが、

   評価を4にしました。
  

   時代背景が現代に近いので読みやすいのですが、

   権謀術数が多すぎで辟易します。
  

   権謀術数を辞書で調べますと

   「人を欺くためのはかりごと。種々の計略。」
  

   社内での策略が多すぎてうんざりします。 

   山崎作品に権謀術数が多い事はわかっていました。


   前に読んだ2作のうんざり感がまだ残っていて、

   今回の作品が加わったから、特に嫌な気分になるのかも

   しれないです。


   ピュアな気持ちで読んだから5になってたいたかもしれないです。


   この作品を読んですぐに御巣鷹山に慰霊登山に行ってきました。
   作品当時に比べ、登山道はかなり整備され、駐車場からわずか

   30分で慰霊碑に登頂出来ました。


   登山道付近には作品と同じようにご遺体が見つかった場所には
   木の杭が墓標のように立っており、名前と年齢が

   明記されていました。


   比較的新しい杭が多いので、建て替えたのだと思われます。

   山全体に木の墓標があり、まるで針山の様な感じに

   なっています。 

   事故の凄惨さを物語っています。

   慰霊碑の横には山小屋の様な建物が有り、

   千羽鶴や当時の思い出の写真等がご遺族のメッセージと

   共に添えられています。

   特に印象に残ったメッセージが有りました。
   「○○ちゃん。 毎年、20年以上命日に家族と一緒にお参りに

   来ていたけど、今回が最後になりそうです。

   お墓参り出来なくてゴメンね。」とありました。  
   

   どうやら高齢の為に、登山する体力が無くなってしまった

   ようなんです。


   ご遺族の高齢化が進んでいるんだと、実感しました。
   突然の事故でご家族を失い、お参りにも行けない無念さを

   思うと本当に辛い気持になります。


   山崎豊子はこの事件を良く調べて、賛否両論を受けながらも

   世に作品として送り出した事は本当に凄いと思います。


   渡辺謙主演の「沈まぬ太陽」DVDも見ました。

   さすがにこの作品を3時間にまとめるのは
   無理が有り、はしょっている部分はいっぱい有りました。




  注意レバレッジメモ


 

   小説の為、無し。











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