いやー 久しぶりに良いドラマを見ました。
三谷幸喜作品の「わが家の歴史」
3夜連続 8時間に及ぶ大作。
録画して見たので一気に全部楽しみました。
8時間がアッという間。
役者が私の好み。
「柴咲コウ」「西田敏行」「大泉洋」「高田純次」。
これといって、特別な出来事は起こらないしカッコ良い感じでも無い。
アクションもなければサスペンスも無い。
でも最高に面白い!!
三谷幸喜作品にはハズレは無いけど、
今回も楽しませてもらいました。
一般人の生活が設定になっているけど、
端々で有名人と接触するのがまた面白い。
絶妙なウソを混ぜてくる。
独特なフレーズや有名なエピソードを使って、
「絶対あの人だ!」と視聴者を楽しませている。
例えば
西田敏行が東京に向かう長距離電車の中である学生に話しかける。
西田 「学生さん、将来の夢はなんですか?」
学生 「役者になりたいが、『不器用だから』
マネージャーを考えている。」
「不器用」と「役者」でピンと来るのはあの人しかいない。
役所広司のナレーションで「のちの高倉健である。」と入ってくる。
良いね~
例えば
佐藤隆太が役者になる為、「七人の侍」のオーディションを受ける。
自分の番が終わり、係員が次の役者を呼ぶ。
係員 「次の方 『なかしろさん』 どうぞ~ 」
役者 「なかだい(仲代)です」
7人の侍オーディションで名前を読み間違えられて
しまったのはあの人だろう。
そう、仲代達矢の話。
良いね~
例えば
遠藤周作(八嶋智人)が 堀北真希を遊びに誘う。
遠藤 「面白いシャンソン歌手がいる店が有るんだ。一緒に行こう。」
この昭和初期の時代でシャンソン?
もしやと思うと
ウエンツ瑛士演じる「三輪明宏」が出てくる。
良いね~
こんな感じで、誰もが知っている有名人
とあり得ない接点のウソを上手に織り交ぜてくる。
見ていて飽きない。
当時の雰囲気を感じさせてくれる。
私の大好きな「大泉洋」は「榮倉奈々」との交際を
「柴咲コウ」に認めてもらう為、稼げる仕事を
探し放浪生活をしている。
警察予備隊(自衛隊)・警視庁予備隊(機動隊)・
ホテルマン・青函連絡船乗組員・南極観測隊・
黒部ダム建設員・ボディガードを転々とする。
出会っては放浪、出会っては放浪の繰り返し。
ちょっと「男はつらいよ」っぽくなっている。
マリリンモンロー来日時ではホテルマンとして主人公家族を
ホテルに案内。
青函連絡船では駆け落ちする松本潤・長澤まさみに出会い。
学生運動の時には機動隊として堀北真希に出会う。
そんな偶然無いだろうと思うところに、出てくる。
あり得なんだけど、その「お約束」感が見ていて気持ち良い。
ニヤッとしてしまう。
「大泉洋」は水曜どうでしょうの時から良く見ていて
ファンだったから、
こんな有名なドラマに出演できるようになって嬉しい。
日本の役者で三谷幸喜作品に出演出来たら一流なんじゃないかなあ。
松本潤・長澤まさみは互いに思いあう仲だけど、
すれ違いが多く幸せが続かない。
ちょっと「フォレスト・ガンプ」っぽくなっている。
数多くの要素を入れて濃度の濃いドラマになっている。
主役の柴咲コウは演技が上手いし、とにかく美人!!
人気ある女優さんが多くいるこの映画の中でも際立って美人。
疲れた役やホステス役も上手に演じている。
良かった。
見ていて本当に楽しい気持になった。
是非お勧めのドラマです。
DVDにコピーしたので、希望が有れば差し上げます。
入れて欲しかった場面が有ります。
それは
佐藤浩一が胃癌になって入院します。
診察しているのは日本有数の癌の権威との事。
義父の西田敏行が心配して病院に駆けつけます。
胃癌・権威有る医者・義父・西田敏行・病院でイメージするのは?
「白い巨塔」
このシーンで
西田 「財前先生 うちの息子は何とかなりませんやろか?」
といって欲しかったなあ。
CMも気になりました。
わざと何だと思うんですけ、
出演者が出ているCMがやたらと多いんです。
西田敏行・小栗旬・柴咲コウ・堀北真希・
長澤まさみ・榮倉奈々・松本潤
ちょっと気にしただけでこれだけの役者のCMが入ってました。
これも、三谷幸喜戦略なのかなあ。
いやー とにかく楽しませてもらった感じです。
スバラシイ!!