栄治は私の人生のなかで付き合ってきた男達とは、少し違うタイプ。
「由紀~晩ご飯なにがいい?」
さながらがら、私の母親の様な存在だ。例えば、私の脱ぎ散らかした服を拾って洗濯機の中に入れてくれたり、美味しいご飯を作ってくれたり。
「イタリアンが食べたーい」
と、私が言うと……
「じゃあ、きのこあるからボスカイオーラでいい?」
本格的なイタリアン料理を作ろうと張り切る。(なんだ、そのボスカイオーラって……)
料理の上手なとてもいい彼氏です。
ただ、最近進路の事で悩んでいるそうで、栄治の友達の男から就職するか進学で大学院に進むか迷っているそうだ。
このまま、就職、進学せずに主夫になればいいのに。と少し思っている私。
「あれ?白ワインどこ行った?」
私は料理もできないし、家事とか苦手に入る。唯一出来ることといえばご飯を炊くこと。
「由紀~、この前買った白ワイン何処?ないんだけど?」
「あー、左の棚の上から二番目の引き出しの中に横にして入ってる」
「お、あった、あった」
栄治は白ワインを取り出しフライパンの中に注いだ白ワインの香がキッチンからリビングに広がり私の食欲をそそる。
「出来たよ」
はい、お待たせー。
栄治はボスカイオーラを目の前にだした。きのこのいい匂い。
弟君達はこんな美味しい料理を食べているのかと考えているとのかと思うと羨ましい。
「栄治の弟君達はいいねー。こんな美味しいの食べれて」
「俺が得意なのはイタリアンだけだし、和食や中華は無理。三男の廉治はお菓子が得意」
「うわっ、兄弟揃って料理上手とか……」
「引いた?」
「……ううん。逆に羨ましいなぁって。私、一人っ子だから。なんていうのかな、そういうのってないから。だから、一人っ子だから甘やかされて家事駄目なんだよね」
「俺がいるからイイじゃん」
「……恥ずかしいこと言わないでよ‼︎」
照れるじゃんか‼︎
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