2024年6月12日、世界経済フォーラム(以下、WEF)が、世界各国の男女平等の度合いを数値化した「ジェンダーギャップ指数」2024年版報告書※を発表しました。今回の調査では、男女が完全に平等な状態を100%とした場合の全世界の達成率は68.5%で、昨年度より0.1ポイントの改善が見られました。
「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから成るこの指数、日本は国別のランキングで対象146カ国中118位(66.3%)と、前年の125位から7つ順位を上げました。全体の順位は上がり、1.6ポイントの改善は見られるものの、先進7カ国(G7)では変わらず最下位にとどまっています。
世界全体で男女平等が達成されるには「134年」
WEFは、現在の進捗速度では、完全な男女平等が達成されるのは2158年で、134年を要すると指摘。分野別では、教育分野における男女平等を達成するには20年、政治分野での格差を解消するには169年、経済分野では152年かかると試算しています。調査では、特に格差が大きい途上国への投資の重要性にも言及し、持続可能な開発目標(SDGs)で掲げた2030年までの男女平等達成には、年間3600億ドルが必要と述べています。
日本の順位は前年の125位から7ランクアップの118位に
日本は146カ国のうち118位で、過去最低だった前年の125位からは改善しました。女性の閣僚が増加したことなど、政治分野での改善や経済分野での小幅な改善が総合順位の上昇に貢献しましたが、先進7カ国(G7)のなかでは最下位にとどまっています。女性管理職の少なさや男女間の賃金格差などは依然として課題であり、あらためてジェンダー平等への日本の取り組みが他国に大きく遅れをとっていることが浮き彫りになりました。
日本が完全男女平等になるのは134年後です😱
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