おはようございます。
先日こんな相談を頂きました。
相談者
「最近、部下が細かい作業をやらずに帰っちゃうんですよねー。入社当初はちゃんと終わらせてから帰ってたのに、最近それがめっきりダメでやらなくなったんですよ。で、今度ちょっと注意しようと思うんですけど、なんかうまい言い方ありますか?」
僕
「ありますよ。」
相談者
「わー!助かるなぁ。どんな言い方ですか?最近ちょっと中だるみしている感じなのでちょっと厳しめにいきたいんですよ。教えてください!」
僕
「感謝してください。」
相談者
「えっ・・・?僕が?」
僕
「はい。あなたが。その部下に感謝してください。」
相談者
「いや、だから、あのー。聞いてました?注意したいんですけど。」
僕
「注意しても何も変わりませんよ。むしろ、心が離れるだけです。しかも、入社当初はしっかり出来ていたのに、慣れて来たらしなくなったということは、その部下個人の問題ではなく社風の問題じゃないですか?そういうゆるい感じでもどこか許されるような雰囲気になってませんか?」
相談者
「あー・・・。確かに。なんとなく言いたいことはわかりますけど。」
僕
「部下はいつも自分が正しい行動が出来ているか気にしています。そして、失敗しないように慎重になっています。だからこそ、上司に相当受け入れられている状態でなければチャレンジしようとは思いません。なぜなら、多くの会社が『認めること』よりも『注意すること』のほうが得意だからです。注意されたくない部下は空気を読むようになります。で、社風を読んで、その場にあった行動をとるようになってきます。」
相談者
「確かに!確かにそうですね。僕もすぐ怒る上司の下では全然モチベーションが上がりませんでしたが、なんでもOKみたいに優しい上司の下になってから仕事が楽しくなりましたもん。・・・そっかぁ、感謝ですか。」
僕
「はい。部下が60点くらいの仕事をしたらあたかも120点くらいとったかのように大喜びして感謝してください。すると多くの部下は『えっ?こんなんでいいの?だったらもっと上手に出来るけど?』と自主的にアレンジしたり、ブラッシュアップしてくれます。これが部下の自律性を育てるコツです。」
相談者
「えっ?60点の仕事をめちゃめちゃほめたら、調子に乗って今後も手を抜くんじゃないですか?」
僕
「それは、部下のパーソナリティーの問題ではなく、部下とあなたとの関係性によりますね。あなたが部下だったころを思い出してください。『なにがなんでも仕事なんてがんばらねーぜ!サボりまくってやるぜ!』なんて思ってなかったはずです。朝はやる気なく出社したのに上司のふとした一言で『よーし!なんかやる気出てきた!がんばろう!』というときもあったでしょうし、やる気満々で出社したのに、上司のふとした一言で『最悪・・・。絶対がんばらない』と思ったこともあるでしょう。そして、『この人のためなら何が何でもやってやる!』と思える上司もいたでしょうし、『この上司のために売り上げを持ってくるなんてまっぴらごめんだ!』と思える上司もいたでしょう。」
相談者
「確かに・・・・。そうですね。関係性が大事なんですよね。・・・ありがとうございます。なんかわかってきた気がしました。・・・で、その関係性がコツになると思うんですが、どうすれば関係性をよくすることが出来ますか?」
僕
「感謝してください。」
相談者
「あ、そうでしたね。そういうことですか。ありがとうございます。感謝する理由が腑に落ちました。」
これは、上司部下の関係だけではありません。
子育てにも言える話ですし、夫婦間でもカップル間でも言えることです。
相手は、あなたの道具でもあやつり人形でも召使でもありません。意志を持つ1人の人間です。
自分がどういうときにどんな人のためなら頑張れるか考えたら答えは簡単ですよね。
良い関係性を築きたいですね。
ということで今日は「えっ?終始まじめ?」と言いながらポチ!いつも応援ありがとうございます。
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