おはようございます。
さて、長かった物語もクライマックスを迎えています。
第1話はこちら
さて、怒りでも我慢でもない解決法…。
一体どんなものなのでしょうか？
友共国王
「まずは、自立心を持つことじゃ。」
サイトウ孫
「じりつ…しん？」
友共国王
「そう。つまり、周りの意見を一旦置いておけるとしたら『自分はどうしたいか？』を決めることじゃ。」
コンドウせがれ
「な…なるほど。ただ、少し自己中心的な感じがするのですが…。」
友共国王
「はっはっは。コンドウせがれよ、よく聞きなさい。周りの意見を一旦置くと言っただろうに。周りの意見を永久に無視し続けたらそれは自己中心的じゃな。」
コンドウせがれ
「はい。すいません。続きを聞かせてください。」
友共国王
「で、わしの場合、やっぱり戦争は嫌いじゃ。だから戦争のない国を作ると決めたのじゃ。」
コンドウせがれ
「それ、うちの父と同じです！でもうちの国は滅びてしまいました！」
友共国王
「そうじゃの。でもうちの国は健在じゃ。違いはわかるかの？」
コンドウせがれ
「えっ…。うちは我慢して、そしたらフラストレーションが溜まって、それが爆発して国中が病のようになってしまいました…。」
友共国王
「うちはみんなイキイキしとる。」
コンドウせがれ
「うーん。なんでだろう。」
友共国王
「戦争をしないための方法は、我慢しかないかの？」
コンドウせがれ
「えっ？…考えもしなかったです…。でも言われてみればそうですね。我慢以外にも方法はありました。」
友共国王
「そうじゃの。我慢するというのはあくまで方法であって、目的ではない。この場合の目的は何かわかるかの？」
サイトウ孫
「戦争しない平和な国を作ること！」
友共国王
「そうじゃ！その通り。我慢がダメなら別の方法があるじゃろ。コンドウ国はそれに気づかなかったのじゃ。大切なのは、本来の目的（平和な国家を作る）を達成させることなのに、それを忘れてしまったのじゃ。だからまず、絶対に譲れない「自分はどうしたいか？」という目的を明確にする。」
コンドウせがれ
「そうか…。よく考えたらすごく簡単な話ですね。…ちなみに、友共国がやっている手法というか、施策はどんなことがあるのですか？」
友共国王
「ありすぎて全部は伝えきれんが、まずは国民に問うとる。
『戦争のない平和な国を半永久的に作るにはどうしたらいい？』
とな。」
サイトウ孫
「なんかクラス会みたい！…でもクラス会で意見を集めても全然まとまらないまま終わっちゃうよ！」
友共国王
「クラス会か！いいのう。確かに一つのことを決めようとしたら時間がかかるじゃろうな。しかし先ほども言ったように、方法はあくまで方法であり、何種類あってもいいんじゃ。一つに決める必要はない。
例えば、ある者が、
「石垣を高くしよう！」といえば、彼をリーダーにして、それを実行してもらう。
そしてまた、ある者が、
「各国との親睦を深めよう」といえば、それにふさわしい人材を各国に送るようにする。
そしてまた、ある者が、
「そもそも戦争嫌いの国々と同盟を結ぼう」といえば、彼をプロジェクトリーダーにして、具体的に内容を決める。
そうして我が国では、現在、「戦争のない平和な国を作るため」に、１０８のリーダーが、それぞれの施策を実施しているのじゃ。つまり、一つのことを決めるために問うとるのではなく、一つのことを守るために何が出来るかを問うとるのじゃ。」
コンドウせがれ
「１０８も…ですか。それはすごい…。」
友共国王
「予防の１オンスは治療の１ポンドに勝るとはよく言ったものじゃ。目的を達成させるには、不測の事態が起きてから対処するのではなく、そもそも起こらないように最善を尽くすのが大事なのじゃ。」
コンドウせがれ
「よくわかりました！でも、例えばその施策が全部ダメで、好戦的な国家に無慈悲に攻撃を続けられたらどうしますか？」
サイトウ孫
「確かにいるよね。そういう人。意味もなく人を攻撃してくる人！」
友共国王
「はっはっは！面白いのぉ。もちろん、その場合の対処も考えておる。」
コンドウせがれ
「それは、どういった対処法ですか？」
友共国王
「まぁ焦るな。思わずギャグを挟む間もなく真面目な話をし続けた影響で、わしは今テンションガタ落ちじゃ。また明日、同じ時間にここに来なさい。続きは明日にしよう。」
コンドウせがれ・サイトウ孫
「は、はぁ…。」
ということで、まずは不測の事態が起きないように徹底的に策を練る。
結構、１個だけやってダメだとすぐに諦めちゃったり、１個だけ思いついたら、それ以外のアイディアは出さずにそのやり方に固執して失敗したりってありますもんね。
ということで、今日は「真面目な話ばかりではテンション上がらないよね。」といいながらポチ！
いつも応援ありがとうございます！
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