「いやークリスマスイブですね!先生!」
「そうだねー。街もクリスマスソングとイルミネーションで溢れてるね。」
「なんかテンション上がりますよね!クリスマスが今年もやってくる~♪」
「おっ、朝からいい感じだね。」
「そうそう!この歌、ここの歌詞が好きなんですよ~。『悲しかった出来事を消し去るように~♪』ってね!」
「生徒くん、消し去る必要なんてないよ。」
「んっ?なんですか?」
「だから、悲しかった出来事をね、消し去る必要なんてないよ。」
「えっ?急にどうしたんですか?歌の話ですよ、先生。」
「いいかい、生徒くん。『悲しかった出来事=全て負の財産』とは限らないんだ。」
(やっべー…なんか先生のスイッチ入っちゃったよ…。)
「生徒くん、聞いてる?」
「あっ、はい。」
「先生の好きな言葉に『人間万事塞翁が馬』という言葉があるんだ。」
「じんかんばんじ、さいおうがうま…ですか?」
「そうそう!どんな話かというと…
ある村でそれはそれは立派な馬を飼っているおじさんがいました。
しかしある日その立派な馬が逃げ出してしまいました。
数億円の価値があるであろう馬が逃げ出してしまったことを知った村人はおじさんを慰めにきました。
「おじさん、気を落とさないでね。」
しかしおじさんは平気な顔でこう返しました。
「なんでこの出来事が悲しい出来事だと決めつけるの?幸せに繋がるかもしれない。」
と。
それを聞いた村人は思いました。
(やせ我慢…しんどいだろうな…)
それから半月ほど経ったある日、逃げ出した立派な馬は、たくさんの立派な馬仲間を連れておじさんの元に帰ってきました。
すると村人はその光景に驚き、おじさんにこう言いました。
「おじさん、良かったねー!これで老後も安泰ねー!」
するとおじさんはまた、平気な顔でこう言いました。
「なんでこれが素晴らしい出来事だと決めつけるの?この先どうなるかもわからないのに。」
すると村人は思いました。
(別にそんなに予防線張らなくても、馬一頭ちょうだい!なんて言わないわ!!)
それから半月ほど経ったある日、立派な馬が連れてきた馬におじさんの子供が乗って遊んでいました。
しかし、子供は落馬し、骨折してしまいたした。
それを聞いた村人はこう言いました。
「子供さん、骨折したんだってね?働き盛りなのに大変ね。」
するとおじさん、こう言いました。
「なんでこの出来事が悲しい出来事だと決めつけるの?幸せに繋がるかもしれない。」
すると村人は思いました。
(そんなにラッキーがなんども続くもんか。)
それから半月ほど経ったある日、国では戦争が始まり、若い労働者はみんな戦争に駆り出されてしまい、そのほとんどの人が還らぬ人になってしまいました。
しかし、骨折したおじさんの子供だけは怪我をしているという理由で戦争にいかずに済んだのでした。
続く…
って、話なんだけど、生徒くん、聞いてる?」
「クーリスマスがこっとっしっもふっふっふっふっふーん。あっ、終わりました??」
「生徒くん、…聞いてた?」
「はい。おじさんがめっちゃ足早い馬を飼ってるって話ですね。キタサンブラックですか?」
「こらこら…それ、北島サブちゃんの飼ってる競馬用のお馬さんじゃないか…。」
「で、結局なんの話でしたっけ?あっ!年末ジャンボ買うの忘れたわ~。」
「こら。」
ということで、起こる出来事は全て未来の幸せのタネなんです。
本当です。
今が苦しくて大変でも、
過去に苦しくて大変な思いをしてても、
それは必ず幸せの大輪を咲かせてくれますからね。
信じてください。
見捨てないでください。
今はどんなに苦しくても、です。
絶対に大丈夫なんです。
絶対に幸せになれるんです。
これ、本当です。
悲しさも、苦しさも、あなたの大切な一部ですからね。
大丈夫。
必ず幸せに繋がっています。
みなさんがステキなクリスマスイブを過ごせますように☆
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