「おめでとう」ではなく「ありがとう」だった | イヤ、君は天才だ!~眠った才能を呼び起こす!サイトウ式能力開発メソッド~ サイトウユウスケのブログ

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君の中に眠った才能を見つけて育てて生かして、幸せな毎日を過ごしましょう。

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幸せになるのにお金はかからないよ。

君が本当に幸せになりたければね。





僕は、前に勤めていた営業会社では超ストイックで有名だった。

朝も誰よりも早く、夜も誰よりも遅く帰るなんていうのは当たり前。

休みの日も「自己研鑽だー」と出勤しまくっていたし、出勤しない日は仕事に関連する本を数冊まとめて買い、休日中つかって読んでいたほどだ。




その頑張りの甲斐もあり、何度も全国表彰して頂いたし、

大きな組織を任されて全国1位に輝いたこともあった。




僕は、幸せになるためにお金も時間も惜しまずに使ったのだから当然だ。


そう思って出た表彰式。


全国1位になり、たくさんの人に祝福され、たくさんお金ももらった。

でも、僕は満たされなかった。




翌日、僕はとても不思議な気持ちになった。


「おめでとう」とあれだけ言ってもらったのに、

ほしいと思っていたお金をこれだけ手に入れたのに、

次なる役職も手に届くところまで来たのに、


この切なさはなんだろう。


当時の僕にはわからなかった。




答えを知りたくて、またたくさん勉強した。


心理学、NLP、神学、禅・・・・・。


その日以来僕は仕事関連の本よりも、心とか考え方の本を買うようになっていた。



それでもわからない。


僕はどこからくるかわからない、不思議な切なさを抱えながら仕事を続けた。




結局その表彰が、僕にとってその会社で受ける最後の表彰になった。

入社してから何度も何度も受けてきた表彰。



社長にも幹部候補だと言われて誇りに思っていた。



でも、僕はあの日抱いた不思議な切なさの答えが知りたかったのだ。




そして、なんとその答えが今日、わかった。




あれから何年たったかな。

ずっと不思議だった答え。






僕は今日、お金を下ろしたくてATMにいった。

そこのATMは一人だけ室内に入れて、それ以外の人は外で待つというスタイルのATMだった。



そんなに人通りが多いわけではない道路。

それなのに今日はやけに混んでいて、僕の前には5人ほど列を作って並んでいた。



すると後ろにうちのおばあちゃんと同じくらいの車椅子にのった女性と、その娘さんであろう方が後ろに並んできた。



そこは道が狭く、車椅子と一緒に並ぶことができないため、車椅子の女性を少し離れたところに待たせて娘さんが僕の後ろに並んだのだ。



チラチラと車椅子のおかあさんに目をやる娘さんに気付き、僕は、



「並ばなくてもいいですよ。僕の番が来たら譲りますから。あちらで一緒に待っててください。」




すると娘さんはひとこと感謝を言い、車椅子のおかあさんの元へと向かった。



そして僕の番が来たので、後ろに並んでいる人に頭を下げ、その娘さんに僕の順番を譲って僕は列から外れた。




そして僕は車椅子のおかあさんのとなりでその娘さんの帰りを待った。




すると車椅子のおかあさんが、小さな声で



「ありがとう。」



と、僕に言ってくれた。


僕はすぐにおかあさんと目線の高さを合わせて、




「僕は急いでないので、大丈夫なんです。」



と答えた。




それからおかあさんと短い会話をいくつか交わしているうちに娘さんが帰ってきた。



別れ際、おかあさんが小さな声でまた、



「ありがとう。」



そういって手を伸ばして来てくれた。




僕はその手をぎゅっと握りしめて、



「こちらこそありがとう。」



と心からそう言った。



その時点でとても嬉しくて泣きそうだったが我慢した。





そして、去り際に娘さんが車椅子のおかあさんにいった、




「今日はええ日やね。」




という一言が聞こえてきた瞬間、僕の目には涙が溢れ出した。


嬉しくて嬉しくてたまらなかったのだ。



その後、列の最後尾に並び直した僕は、涙をこらえるのに必死だった。




そして、その出来事からもう数時間経つのに、

そのおかあさんのやさしい目と手のぬくもり、

そして、「ありがとう」という言葉。

娘さんの「今日はええ日やね」という言葉が何度も何度も蘇ってきて、


その度に目頭が熱くなる。






こんなに幸せな気分になったのはいつぶりだろう・・・。

いや、今までの人生で一度でもあっただろうか・・・。



そして僕は気づいた。


僕が欲しかったのは、これだったんだ。って。


お金も大事、人脈も大事、名誉も権力も資格も、もちろん大事。



だけど僕は、そこにばかり囚われていて、

本当に大切なものをずっと見落としてきてたんだ・・・。





そして今日、


数年前に僕が多くの人から拍手喝采を受けながら感じていた違和感の答えに気づくことが出来た。





幸せとは、手に入れるものではなく、気づくもの。




成功とはお金を稼ぐことでも一番になることでもなく、何気ない一日に幸せを見つけること。



そう、僕の大好きな日本メンタルヘルス協会が教えてくれた「成幸」だ。





「今日はええ日やね」



こんなうれしくなれる言葉、この世にあったんだ。



「ありがとう」



いつもなんとなくつかっていた言葉。こんなに胸にしみる言葉だったんだ。



今までたくさん賞をとってきた。

おめでとう、とどれだけ言われてきたかわからないけど、


今まで言われてきたおめでとう一生分よりも、



今日言われた「ありがとう」と「今日はええ日やね」のほうがずっとずっとずーっと輝いている。




たった数分の出来事を、

僕は一生忘れない。




そして、決めた。


もう、おめでとうって言ってもらわなくてもいい。


その代わり「ありがとう」って言ってもらえる生き方をしよう。





出会えてよかったな。

あの時間にATMに行ってよかったな。


素敵な時間をありがとう。





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きっと数年前の不思議な切なさに決着がつけれたのも、

日本メンタルヘルス教会で心理学を勉強させてもらえ、

僕自身が少なくとも変わることが出来ているからだ。





人はその気になれば変わることができる。

すぐじゃなくても、険しい道のりだったとしても。

君がその気になれば。




みんなで創ろう!心大国 ニッポン!