泣きっ面のわたし。
車で1時間かけてたどり着く実家へ行く日だったのだけど、
朝、お父さんから電話もあったんだけど、
体が動けない。やる気が出ない。部屋は散らかったまま。
FaceTimeにて、ryちゃんに指示してもらいながら、
部屋を片付け、
最終的に『実家に行きなさい』と言われた。
自然を見て、犬の散歩をして来なさい、と。
実家には、お父さんとおばば(93歳)が住んでいて、一週間に一度くらいは掃除に行っている。
母親が亡くなり、さみしさはあるが、絆は強い。コミュニケーションはまずまず良好。だけど、二人に悩みを話したところで、受け止めるキャパもないし、お父さんなんかは逆に動揺して心ないことを言ったりするので、言っていない。いい歳だし、姿勢に自分で解決していきなさい的な雰囲気がある。お父さんには何かと言いづらい。離婚も、決まってから報告した。末の子で、わたしのことは特別かわいく思ってくれているようだけど、お父さんとわたしには微妙な距離感がある。
おばばは歳相応の認知症がある。重い気分を年寄りのおばばにふっかけるのは気がはばかられたけど、
家族なんだもん。
赤ちゃんができなくてつらい!
って、言っちゃった。
おばばは、
『できるくれぇ~、おばばが言うんやで、間違いねえ!』
と言った。40過ぎてポッと子どもができた人のことを複数あげて、
『毎日、健康でありがてぇな~、よかったな~って喜んでいなせぇ。小さなことでも喜んで、朗らかに過ごしていなせぇ。ほんで、待つんじゃ。待ってれば絶対いいことがある。待つ気持ちが大事や。いつまでもうじうじしてたらあかん。人のことを見て自分はあかんと思うよりも、とにかく毎日を喜んでなせぇや』
と、言った。
わたしが、おばばに自分の赤ちゃんを見せるのが夢や、と話すと
『おばばは、ヨウコさんの子を見るまで死ねんな!』
と、笑った。
ryちゃんの言うように、犬の散歩をした。
田んぼのあぜ道。
沢の音。
山に咲く白いあじさい。
川の水の濃淡。
木々の葉っぱの重なり合う緑。
土のにおい。
夕陽が、ゆっくりと遠い山の木々の間に入り込んでいくまで、じっと見つめた。
地球が回っているんだ…ってぼんやり思った。
自然と、『今日一日をありがとうございました』という気持ちに。
朗らかに…
その時を待つんじゃ…
おばばが言った言葉を噛みしめた。
居間に戻ると、『こりゃくそ~!』とハエたたきで蝿をしとめようとしているおばばの姿。
『おばば、ありがとう。今日来てよかったわ』と言うと、『ヨウコさんがほう言うてくれるんで、にぎやかじゃわ~』
お父さんもあれこれと動きながら、表情が優しい。わたしたちのやりとりに気づいているよう。
おばば…
自然に、
受け止め、
受け入れ、
生きていくこと。
いつも、
感謝して、
朗らかに、
過ごすこと。
ありがとう。今日誕生日。また一つ成長した気持ちになりました。
今日言ったこと、忘れたら、また言うから、また聞いてね。