シャッターを切るように瞬いて焼き付ける



瞬間を焼き付ける



脳裏のアルバムに遺す思い出はいいことわるいこと



心のファインダーをくぐり抜け集まったたくさんのいいことわるいこと



良いことは際立つように



悪いことは和らぐように



時が経ってそのどちらも輝きますようにと




自身は隠して閉ざし



己が身に満ちる筈の水は尽きる



尽きた水は掬えず



枯渇しているそれのかすかな息吹を求め



果てなく飽くなき攻防に力なく我が身を横たえる



掴めないものを掴むより目前のマヤカシで己を騙す



果たしてそれは騙しているのか



騙されているのか




衝動はそのまま置き去りにして



ジャリジャリした心地悪さを抱えるのなら



何かを失ってもその衝動に従えばよかった



届くうちに



可能性があるうちに



できなかったのは誰のせいでもなく私の傲慢



科せられたものは棘となって呪縛となり



時にはそれすらも慰めとなり私を癒す



罰も罪もまた軌跡なり



赦す罪深さ



赦さない畏れ多さ



しばし忘れて漂う



今は



今だけは…