内容(「BOOK」データベースより)
怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。
その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、
星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。
画家は密室で殺された。そして1カ月後には、
6人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって…。
奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。
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さんざん読みにくいと思っていましたが、半分ぐらいから面白くなり
結論から言うとやっぱり凄い作品だと思いました。
冒頭の手記に見られるように、事件の真相を読者に考えさせるような
構成がいくつか続き、御手洗潔が事件の真相を追うまでの前置きが
結構長いので、個人的にはしびれを切らしてしまった感もありました。
半分ぐらいまできて、ようやく御手洗と石岡が動き出してからは
何度か鳥肌の立つような場面もあり、魅了されていました。
このミステリはトリックの部分が衝撃的と言われてはいますが
そんなことよりも、人間の描き方がうまいし、細部へのこだわりが
感じられる部分が随所に見られました。
御手洗と石岡のやりとりも、手記をめぐっての部分では
少しイライラする部分もありましたが、読み終えてみると
特に御手洗潔というキャラクターが、とても魅力的に感じられました。
これがデビュー作で、しかも書いたのは30代というのが信じられません。
他の御手洗潔シリーズも読んでみたいと思います。
占星術殺人事件 (講談社文庫)/島田 荘司



