- 600ページある大作をようやく読み終えました。
折原一さんご自身のホームページでの自選ベストの1つとして
挙げられていたこの作品。
冤罪者 (文春文庫)/折原 一
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出版社/著者からの内容紹介
一つの証言で「連続暴行殺人魔」河原輝男の控訴審は混迷していく。
やがて新たな惨劇がはじまった。冤罪事件の闇を描く傑作推理。
これで折原作品は3作目ですが、相変わらず読み易く
これだけの長丁場な作品でもまったく中だるみすることもなく
読めてしまいます。個人的な嗜好の問題かもしれませんが
どうも、折原さんの文章のリズム感というのは自分にとって
非常に心地よいようです。
- 冤罪をテーマにしたこの物語。当然ながら叙述トリックや
どんでん返し的な展開が待っています。
今回は性的模写がリアルでじめじめしていますが、それで
も不快と感じる寸前でバランスを保っています。
- 気づいてみれば、今回は登場人物もかなり多いので
誰が真犯人なのかなかなかわかりません。 - 特に今回の小説の犯人が明かされる部分は
アガサクリスティーのポアロシリーズでポアロが謎をとき
犯人を明かすくだりのように読んでいて興奮しました。
集中的に本を読んでいるのは、ここ半年ぐらいですが
折原一さんの作品は全部読んでみたいと思うくらい
はまってしまいました。次は自選ベストのもう1つの作品
異人たちの館も読んでみたいですし、この小説の登場人物
が出ているという姉妹編的な「失踪者」も読んでみたい。
- それと、末尾の解説にもあった折原一さんが意識している
らしい作家(本小説の中にも出てきますが)、リチャード
ニーリィの本も読んでみたいです。
冤罪者 (文春文庫)/折原 一


