仕事の関係で海外で3年程生活しました。海外への赴任が決まった時点では英語はほとんど話すことも書くこともままならない状態でした。同じ部署で英語が自分よりも堪能な人がいるのになぜ自分が・・・と思うと同時に決まってしまった以上、後に引き下がる訳にもいかず、何とか少しでも英語をマスターして行かなければと焦っていました。
当時、英会話教室に通う時間もなかった私がたまたま新聞広告で目にしたのが聞き流すだけの英会話【スピードラーニング】 でした。「聞き流すだけで英会話がマスターできるって本当でした!」 とか「まさか!?私も聞き流すだけで英語が話せちゃった!」 などと書かれたその新聞広告に「そんな簡単にマスターできるわけがない」と半信半疑(というよりほとんど疑っていた)だったのですが、何か始めないといけないという危機感の方が勝り、騙されたつもりでこのスピードラーニングを始めることにしました。申し込んですぐにCDとテキストが送られてきました。
主に通勤時の電車の中で聞いていました。実は何度か仕事とは関係なく、旅行などで英語が使えたらいいなという軽い気持ちで英会話のCDを聞いたりしたことはありましたが続きませんでした。でも今回はCDの内容そのものが、日常使う会話が中心でその会話自体も古めかしいものではなく、現在使われていそうな新鮮な題材だったことがすぐにわかったので集中して聞くことができました。
英語が流れて日本語訳がすぐにそれに続いて流れるので、すぐに内容を確認できるのも飽きないポイントだったのかもしれません。結局、英語を聞いていても内容がわからなければついていけなくなり飽きてしまいますから。わからなければ調べることも必要かもしれませんが、それだと時間もかかりますし、何より会話の流れを掴むことができなくなります。その点、英語の後にその日本語訳が入る構成は私にとってはとても理解力を高める助けとなりました。
そして1週間、2週間と聞き続けていたある日、たまたま会社に海外の方から電話があり、それを受けましたが、電話という限られたやり取りだったせいもありますが、相手の言っていることは概ね理解できている自分がいました。つまり、聞き流してきたことで英語についていけるだけの耳を作ることができたのです。
英語の音を理解することが英語をマスターするための第一歩だと先に海外に赴任した先輩から聞いていたので、そういう状態に少しでも近づいている自分に嬉しくなりました。その後も赴任するまでの2ヶ月間は毎日欠かさず聞き続けました。そしていよいよ海外への引越し。
日常でも避けようと思えば英語を使わずに身振り手振りで場を凌ぐことはできるのですが、せっかく聞き続けたスピードラーニングを実践しない手はないと思い、色々な場面で自ら積極的に英語を使うように心がけました。この頃になると相手が何を言っているか理解できるだけでなく、若干ぎこちないながらも口から自然に英語が出てくるようになっていました。
相手の言葉が理解でき、自分の伝えたいことが相手にも伝わっていく。こんなコミュニケーションを英語で出来るなんて数ヶ月前の自分には想像も出来ませんでした。今回は必要に迫られていたというのも少しはあったと思いますが、スピードラーニングを毎日聞き続けたことによって得たものは思いのほか、大きかったと感謝しています。
今は日本に戻ってきていますが、英語耳を忘れないように今でも時間を見つけてはCDを聞き流すようにしています。