長かった様で、振り返って見れば、あっという
間の様な気もする、この一か月。

正確には、父は手術の前々日の、10月9日に入院した
ので、一か月は少し過ぎてますが。

最初、病院で執刀医から説明を受けた時は、こんな
大手術に耐えうる体力が果たしてあるのかと心配しましたが、
医学の進歩と、父の精神力の強さもあり、何とか乗り越えて
くれました。

まぁ元気になったからいいのですが、あの手術当日の
片手を上げながらそのまま振り返る事もなく、手術室へ
入っていった父の後ろ姿が、今も焼き付いて離れません。

手術が万が一失敗でもしたら、これが今生の別れになる
かもしれないと、手術中も気が気ではありませんでした

そして9時間の手術を無事終え、観察室という術後一時的に
入る部屋にいた日々。

この頃が、やはり一番しんどかったですね。

それはまだまだ先が見えづらいという、不安からくる精神的な
疲労によるものだったのかもしれません。

それから徐々に回復しだして、以前の病室に戻れたものの、
その回復ぶりが、やや停滞気味になる時もあって、この時も
かなり心配をしました。

そして術後三週間くらいしてから、ようやく安定感が出てきて、
順調に体に繋がれた管が、日に日に外れていきました。

それで一安心したのか、私も風邪を引いてしまい、まだその
風邪が治りきらない今日現在へと至っています。

なにぶん、イラストレーターという仕事柄、毎日どこかへ
通うという習慣が最近は特に無かったので、毎日病院へ
見舞うという事は、かなり大変だったのですが、この風邪で
一日休んだだけで、ずっと通えた事にもホッとしています。

父が頑張っているのに、こちらが倒れてる場合じゃない
ですからね…。

まぁそのプレッシャーも少なからずあったのですが、火事場の
馬鹿力というか、気が張ってると人間、割と頑張れる様です。

以前も書いた様に、病院という現場で、日々人間の命を救う
という事が普通に日常的に行われ、そしてその為に支えてくれる、
関わってもらえる多くの人達がいて、その素晴らしさ、その凄さ、
そしてある意味、崇高さまでをも感じ、感銘を受けられたのも、
父が長期入院をしたからこそ、の事でした。

病気はそりゃ出来る事なら誰でもしたくないもんですが、こうした
試練も、経験といういろんな意味での成長をさせてくれる糧、
なのかなと、つくづく感じる毎日であります。

明日は術後初めて、叔母達が見舞いに行きますので、私自身は
面会は休みますが、笑顔で明後日、退院のお迎えに行きたいと
思います。

2012年の秋は、いろんな意味で忘れられない秋となりましたが、
いろんなものも得られた秋とも言えると思います。

改めて、執刀医の先生、担当医、当直の先生、看護士の皆さんetc…、
本当にお世話になりました。

皆さんの献身的な姿、日々の頑張り、そして笑顔を、決して忘れません。

ありがとうございました。