10年以上育っている、柿の木が庭にある。

これは、私が美味しい富有柿を食べて、あまりの美味しさに
こっそりと庭に植えたものだ。

それがだいぶ大きくなって、2年程前から小さいながらも、
実をつける様になってきた。

狭い庭に、種を植えた私も悪いのかもしれんが、もう何度も
勝手にこの柿の木は、母によって無茶苦茶な剪定のされ方を
してきた。

まず、7年目くらいの時に、先端の一番上の所をバッサリと
やられてしまった。

その後も、横のかえでの木をかばう為なのか、かえで側の枝を
全て落としてしまい、自然と傾いて成長せざるを得なくなったり、
毎年の様に何の知識もなしに、パッツンパッツンと剪定されてきた。

そして、その度に大ゲンカである。

私が怒るのを分かっていて、毎年枝を切りまくる確信犯だ。

そして昨日と今日、またこの悪魔の切り魔が、その本性を現した。

今年は一番実がなっていて、青い小さな柿が20個くらいは
なっている。

さすがにそれを切るのは、気がとがめたのか、そういう枝を
残して、またかなりの枝を切りやがった。

当然、何の相談も無く。

アホか!とまた大ケンカである。

柿の実がなった枝には、来年は実がならない。なので、もし
切るべきなのは、実がなった枝なのだ。

しかも、大体において、枝を切る時期を間違えている。

剪定時期は、実も葉も落ち切った、冬の間にするもの。

なのに、既に今頃、実のなった枝を残して他を切ってしまった…。

これで、来年の結実は、ほぼ無い事が確実になった。

今年、実はなってないが、花芽をつけてる枝には来年、実がなる
可能性が大きいのだ。

しかもこれから実が熟す、その為に大きい実を残して間引くんなら
まだ分かる。

全ての実は残して、他の枝を切ってしまって、どう甘い柿が
出来るというのか?

無茶苦茶とは、この事だ。

泣きそうになって、柿の周りに栄養剤を撒いておいた。

せめてもの、お慰みであり、謝罪の気持ち満載だ。

ここまで、これだけ好き放題にパッツンパッツンと切られても
ここまで何とか成長してくれている、この柿が不憫でならない。

もう2度と、切らさない。

そう心に誓ったが、あの悪魔はまた来年、何の抵抗も反省もなく、
また切るんやろうな…あ~ぁ。