「僕」の視点から語られる、「僕」の人生その①。
完全に「僕」の主観なので、他の人からみた「僕」がどんな人なのか、はたまた「他の人」は本当はどんな人たちなのかは分からない。とりあえず物語の世界では「僕」はみんなに好かれていた。空気を読み、時には空気になることで、人畜無害、みんなの必要不可欠な存在となっていた。そうやって、生きていた。生き延びていた。
「姉」や「母」、「友達」からみた僕がどんな人なのか気にになるなぁ。きっと、冷淡な弟、手のかからない息子、事なかれ主義の友人、おおよそそんな風に思われているのだろう。つまり「僕」が思うほど「僕」はいい人間ではないと、物語を読んでいてそう感じた。
「僕」がどんな大人になっていくのか、中巻を読み進めていきます!